院長Dr.石井の美容ブログ

お腹のたるみを取る手術(皮膚切除)

Recently updated on 5月 20th, 2019 at 02:44 pm

お腹のたるみの主な原因は以下の3つです。

・加齢
・急激なダイエット
・出産

実際には上記の要素が重なって
お腹のたるみの原因となると考えられています。

お腹のたるみで注意していただきたい点は、
一度たるんでしまうと、自然には治ることがないということです。

皮膚の真皮には弾力繊維があり、ゴムのように収縮する働きがあります。

そのため、皮膚を引っ張ってもすぐに戻りますし、
妊娠によって一時的に腹部の皮膚が伸びても、
大部分は自然と元に戻ります。

しかし、弾力繊維は加齢とともに固定されてくるため
次第に収縮力が弱まり、皮膚のたるみが起きます。

そして固定された弾力繊維の大部分は戻らないため、
一度たるんでしまった皮膚も自然に治癒することはありません。

お腹のたるみの治療は、
たるんでいる部分の皮膚の切除を行います。

皮膚のたるんでいる部分に合わせて切開するラインを決めますが、
切除する部位が不足していると手術後もたるみが残ってしまいますし、
また切除する範囲が多すぎれば皮膚を縫合できなくなるため、
医師の熟練した技術が必要となります。

切除する皮膚の量が多く臍(へそ)まで含まれる場合は
臍(へそ)の移動を行います。

腹直筋の間が乖離している場合は腹直筋の筋膜を縫合します。

腹部のたるみは衣類の上からでもわかりやすいので、
自然と大きいサイズの服を選ぶようになるようです。

また、皮膚が擦れるため湿疹ができたり、
炎症による痛みが出現する可能性もあります。

何よりもたるんでいる皮膚自体のわずらわしさが
最も気になることだと思います。

手術における注意点は、以下になるかと思います。

・傷ができる
・術後の処置が必要なため入院期間が必要となる

入院期間は5日間前後になることが多いです。

術後のダウンタイムとして1週間ほど必要ですが、
ずっと続くたるみのわずらわしさから解放されるため、
その後の人生を考えればメリットの高い手術だと思います。

【皮膚切除によるリスク】
感染症、皮下出血、傷跡、皮膚壊死

【皮膚切除による副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は3週間程度で自然に消失します。
2.術後の痛み
術後は2週間程度の痛みがあります。また、立ち上がる動作の時に感じる違和感は2か月程度あります。
3.術後の腫れ
大きな腫れは2週間程度、小さな腫れは2か月程度あります。腫れを抑えるために術後はサポーターやコルセットを着用します。

【手術時の痛みに対して】
腹部形成術は全身麻酔での施術となりますので、手術中の痛みはありません。

【感染症に対して】
手術は滅菌操作で行います。術後は抗生剤の点滴をします。

【皮下出血に対して】
術後の皮下出血を予防する目的で、皮膚の中にドレーン(管)を挿入したうえで圧迫します。術後1週間は包帯による圧迫を行います。

【傷跡に対して】
腹部形成術は余分な皮膚を切除するため下腹部の切開が必要になります。傷跡は通常6か月程度の赤くなる期間がありますが、1年ほどで薄くなります。傷の治る期間には個人差もあります。傷の線は下着で隠れるようにデザインします。

【皮膚壊死のリスクに対して】
腹部形成術では緩んだ腹直筋を引き締めるように縫合するため広い範囲で皮膚を剥がします。皮膚を剥がして余分な部分を切除するだけなら問題ありませんが、同時に脂肪吸引を行うと血流が悪くなる可能性があります。脂肪吸引が必要な場合は分けて行うことをお勧めします。

【料金(税別)】
皮膚切除 ¥1,200,000~

▼皮膚切除https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/bodyline/hisetsu/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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