院長Dr.石井の美容ブログ

太ももの脂肪吸引

Recently updated on 5月 29th, 2023 at 01:12 pm

まず、脂肪吸引について説明します。
脂肪吸引とは、皮膚と筋肉の間にある皮下脂肪を減量する施術です。局所麻酔を脂肪層に注入してから脂肪を吸引していくのが基本ですが、施術中に寝ていたければ全身麻酔や静脈麻酔を行ってから局所麻酔を行います。

脂肪を吸引する仕組みは管の先端に小さい穴があり、陰圧により小さい穴に脂肪が吸い込まれていくため脂肪を吸引することが出来ます。穴の数は1穴のものから6穴のタイプまであります。
また、脂肪を吸引する前に超音波を当てて脂肪を柔らかく(乳化)させてから吸引することもできます。超音波を当てるメリットは短時間に多量の脂肪を均一に取れることです。超音波を当てる作業と吸引する作業の二つになりますが、施術全体の時間はあまり変わりません。

脂肪吸引で大切なテクニックは、皮下脂肪量を正確に把握して、多く付いている部位からは多くの脂肪を吸引して、少ない部分の吸引は行わないようにすることが大切です。
また、正常な範囲の皮下脂肪を均一に残すようにすることも大切ですし、脂肪を残すことが一番難しいかもしれません。

といのうのも、機器の進化により脂肪をより効率的に吸引することが出来るようになったので、初心者の医師でも多量の脂肪を吸引することが簡単になりましたが、取り過ぎれば「デコボコ」になる可能性も高くなります。
皮下脂肪の大きな役割の一つは体を守るための器官であることです。皮下脂肪は体にとって外部からの衝撃にクッションとして働きます。また、筋肉は動く部分なため皮膚との間に脂肪があることによって滑らかなボディーラインとなります。

<施術前>

今回は30代のモニターさんです。太ももを細くしたい希望で来院されました。
下腿とのバランスから太もも全体のボリューム感と左右の内ももが接しているのが気になります。

太ももで脂肪が付きやすい部位は外側上部と内側の中央から上部、前面全体、後面の外側上部と内側上部です。ここ以外の部位には脂肪はあまり付きません。

<脂肪が付きやすい部位>

脂肪の多い部分と少ない部分を考慮してバランス良く脂肪吸引を行いました。脂肪吸引は超音波も使用していませんし、機械による持続吸引(吸引機)も使わず、シリンジ法という最もシンプルな方法で行っています。
下腿(ひざ下)と太もものバランスが良くなり、足が長くなったように見えます。

<施術後>

【脂肪吸引によるリスク】
感染症、皮下出血、傷跡、変形

【脂肪吸引による副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は3週間程度で自然に消失します。
2.術後の痛み
脂肪吸引した部位は術後に2週間程度の痛みがあります。また、立ち上がる動作や歩き出す動作の時に感じる違和感は2か月程度あります。
3.術後の腫れ
大きな腫れは2週間程度、小さな腫れは2か月程度あります。腫れを抑えるために術後は弾性ストッキングを着用します。

【リスクと副作用に対する予防】
術後の腫れを抑える目的で1日の入院をお勧めしています。入院中は包帯で圧迫できるので術後の腫れを軽減することができます。術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。

【料金(税別)】
ボディデザイン脂肪吸引
二の腕ライン…¥ 250,000
腹部(上部腹ライン)…¥380,000
腹部(下部腹ライン)…¥380,000
腰ライン…¥300,000
臀部ライン(おしり)…¥380,000
大腿(内側のライン)…¥380,000
大腿(外側のライン)…¥380,000
膝(内側のライン)…¥210,000
膝(下部)…¥128,000
下腿ライン…¥380,000
足首ライン…¥250,000

▼脂肪吸引 https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/bodyline/fat/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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