院長Dr.石井の美容ブログ

二重切開について

Recently updated on 8月 29th, 2019 at 07:33 pm

二重施術には大きく分けると、
埋没法切開法があります。

【埋没法】
埋没法は施術自体がシンプルな方法であり
インターネットで調べた情報に大きな間違いは出にくいと思います。
事前にWEBで細かく調べている方は、
糸の留め方の違いなどおおよその内容は把握して来院されます。

【切開法】
切開法に関しては手術自体が非常に複雑なため
WEB上の情報からは何を信用していいのか分かりにくいと思います。
そこで今回は、私の行っている切開法について
長所と短所についてご説明します。

【第一目標:傷を綺麗に治すこと】
私の切開法の第一目標は、「傷を綺麗に治すこと」です。

一般的な切開法の長所は、「二重が取れにくいこと」ですが、
私は取れにくくすることは第二目標としています。

美容外科医として10年以上経ち、多くの患者さんの悩みを聞いてきました。
美容整形を受ける患者さまは『他人にバレたくない』という気持ちが
強いということに気が付きました。

「切開して目がパッチリとして綺麗になりました。」
↓↓↓
「だけど、目を閉じると切開線がバレバレ。」

これでは美容整形を受けた意味がないと思います。
美容整形を受けることのメリットはいくつかあります。
「今の自分より綺麗になること」
「顔の偏差値を上げること」
「隣の子よりも綺麗になること」
「人前に立つモデルさんや女優さんが今までより自信を持てること」
などだと思います。

しかし、整形がバレてしまったら…と考えると
すこし気後れしてしまうかもしれませんね。

実際に他院で切開法を受けて
「綺麗な二重になったけど傷が気になる」という方は
意外と多く来院されます。

傷が目立ってしまう大きな原因は、
目を閉じたり伏せた時に傷が陥没しているからです。
この陥没の原因は皮膚切除の量や眼輪筋切除の量、
そして二重の固定位置によります。

私はできるだけ組織は切除せずに手術を行い、
二重の固定も柔らかい組織に固定するため
目を閉じたときに二重線が陥没しないようになります。
しかし、固定力としては弱いため二重が取れてしまう可能性もあります。
ここが、私の方法の短所といえます。

この欠点を補うために挙筋固定を行います。
挙筋を固定することで目の開きが強くなり、
目を開いた時の二重ラインが強くなり、
目を閉じたときはラインが食い込まなくなります。

(術前)

   (術後6ヶ月)    

(術後6ヶ月 まぶたを閉じた状態)

モニターさんです。
ご覧いただいているように、
まぶたを閉じている時でも傷は分かりにくいですよね。
よく見ると切開線は分かりますが、
もともと二重だった人との区別はできないレベルだと思います。

このモニターさんはまぶたが厚いことも気にされていたので
ROOFという脂肪も切除しています。
術後では自然な二重となりまぶたの厚みも軽減しています。

このように私が手術する際には
「傷をきれいに治し、生まれつきの自然な二重」に少しでも近づけることを、
一番の目標としています。

二重手術には「切開」「埋没」だけではなく色々な方法があるからこそ、
どんな二重にしたいのかをよく考えて
病院や手術法を選ぶことをおすすめいたします。

【切開法によるリスク】
切開線が目立つ、左右差、二重の消失、縫合糸膿瘍等の感染症、目の異物感等

【切開法による副作用】
1.術後の腫脹
大きな腫れは2週間程度、小さな腫れは1~2か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.傷跡
術後1~2か月程度切開線は赤くなります。メイクで隠せる程度の赤みです。
4.目の違和感
術後1週間程度は目が引っ張られる感じがあります。
5.ドライアイ
術後は目の開きが大きくなるため眼球の乾燥感が出現する可能性があります。
6.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。

【リスクと副作用に対する予防】
術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。術後の腫脹を軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。

【傷跡に対する予防】
切開線を完全に無くすことは不可能ですが、出来るだけ目立たなくさせるために皮膚などの組織切除量を最小限に抑える工夫をしています。また、術後にはステロイド軟こうによる処置をしていただきます。

【料金(税別)】
切開法
片目…¥217,000、両目…¥310,000
切開法(挙筋固定)
片目…¥287,000、両目…¥410,000

▼切開法 https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/eye/sekkai/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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