札幌院院長Dr.武田のブログ

眼瞼下垂の診断

前回、形成外科、美容外科医に一番必要なのはゴッドハンドではなく、患者様のお話に耳を傾ける耳だと言うお話をさせて頂きました。

眼瞼下垂の手術結果の勝敗の分かれ目は、その原因が先天的なものか後天的なものかの見極め。

とにかく、先天性の下垂は元々の挙筋の力が弱すぎて、短縮しても目が開かないのです。

最悪、大腿から筋膜を採取して額の筋肉とつなげる事で目を開けさせる事が必要になります。

予後、出来上がり、全く異なる結果になるわけです。

患者様の症状、実際に二重を作りながらの瞼の開き方の診察。

眉毛の位置。

コンタクトレンズの使用の有無など聞きながら、慎重に目が開かない原因の見極めは進みます。

時には、幼い頃の顔が大きく写った写真をご持参いただくことも。

つまり、手術が始まる前に成否の90%は決まるわけです。

診察して、「はい、眼瞼下垂ですね。」と即答して手術を組む先生は残念ながらお勧めできません。

ただ、5年程前、東大系の眼科の研究者から教えて頂いた、ある薬剤を用いた先天性と後天性の見極め方。

と言うよりは、単純に上眼瞼挙筋の短縮だけで目を開けさせられるかを高い確率で診断できる方法で、診断はかなり容易になり、患者様に手術の見通しをお話しやすくなりました。

札幌院では、最初にお話を聞かせて頂き、次に、その薬剤を用いた検査、15分後に検査結果を元にした手術の計画、その費用の説明と進んでいきます。

この時点で、「大丈夫、この患者様の目は綺麗に開いて、美しい二重も作れる。」

と、私の心の中では、つぶやかせて頂いています。

実は、この手術には、副効果として下瞼の若返り効果も望めます。

次回は、その理論を私の図解を交えてご紹介させて頂きます。

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週に2回は、豊平川河川敷を走ります。

昨日は20km程。

少し膝が痛く、腸脛靭帯炎かな、と自己診断する週明けです。

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※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。

著者紹介

札幌院院長札幌院

武田 昇Noboru Takeda M.D.

札幌院院長 武田 昇 大塚美容外科 札幌院 ドクター武田ブログ
略歴
1990年 札幌医科大学 卒業
1990年 札幌医科大学附属病院皮膚科形成外科 入局
1993年 札幌形成外科病院 入局
1996年 旭川赤十字病院 入局
1998年 大塚美容形成外科 入局

美容形成外科歴 32年

所属学会・団体
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
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