Recently updated on 8月 27th, 2019 at 07:33 pm
第57回 日本形成外科学会総会に
出席するために長崎へ行ってきました。
長崎は天気にも恵まれ、少し暑いくらいの気温でした。
行きは羽田発の朝8時15分の飛行機でしたが、
隣の座席は偶然にも当院の大野先生(大阪院、横浜院、名古屋院)で、
通路を挟んだ隣席も加藤先生(以前まで当院で勤められていた先生)でした。
学会などでは同じ便になることはそれほど珍しくありませんが、
3人とも並んだ席というのは不思議でした。
学会は長崎のブリックホールというところで行われました。
数ある美容医療関連の講演の中でも、アメリカのスタンフォード大学で
先進医療に取り組まれているDr.Gurtnerの
”Technology Innovation and the Future of Plastic Surgery”
の講演は特に興味深かったです。
幹細胞やiPS細胞など、これから更に医学は変化していきますが、
我々はその中間地点にいるので非常にエキサイティングだということを
お話しされていました。
また、形成外科医としてそれらの変化や新しい技術を評価していくことは
大切だということでした。
具体的な例をいくつかあげていましたが、
その中でユニークだったのはヒアルロン酸でできた糸でした。
ヒアルロン酸はシワの線に注入し皮膚や皮下組織を膨張させて
シワの線を目立たなくする治療の際に使用されますが、
ひとつの線に対して何カ所かヒアルロン酸を注入するため
技術的なミスにより凹凸が目立つこともあります。
今回紹介されたヒアルロン酸糸は、針につけた状態で
シワの線にそって通すだけなので、デコボコになることもなく
線上のシワに対して均一にふっくらすることができます。
糸としてどのくらいの張力があるかは不明ですが、
線上のシワ以外にも使える可能性があると思いました。
学会会場では以前に大学で勤務していた時の同僚だった先生方とも
久しぶりにお会いすることができて大変に懐かしい気持ちでした。

