Recently updated on 8月 27th, 2019 at 07:32 pm
学会は東京ドームホテルで2日間にわたり行われましたが、
今回も大変勉強になりました。
現在の美容外科学会の会長が、日本における
ヒアルロン酸治療の第一人者の一人ということもあり、
今回は注入系のシンポジウムやセミナーが多かったです。
ヒアルロン酸に代表される注入系の治療は基本的には
確立されていますが、常に新しい注入方法や新しい製剤も発表されており、
学会や勉強会で新しい情報を得ることも大切だと思います。
学会を通した個人的な感想としては、
注入系の治療は効果の確実性や患者様の満足度からみて
今後も増加していく治療法だと思われます。
注入物もヒアルロン酸、ボツリヌストキシン製剤、PRP、成長因子、
ハイドロキシアパタイト、自己脂肪と多数ありますが、
それぞれが新しい方法や製剤が開発されており発展していく勢いを感じました。
一方、レーザーや高周波などの機器を用いたたるみ治療については、
まだ効果が弱い印象を受けました。
理論的には熱を与えて組織に瘢痕形成を作ることにより
リフトアップさせる治療法です。
初期の頃は熱を伝える層が1層であったのが、現在では3層に対して
熱を伝えることができるようになり効果が強くなっているようですが、
発表の症例写真を見ている限りでは術前術後の変化が
少しわかりにくかったように感じました。
加齢性の変化をどうアセスメント(評価)するかが重要ですが、
学会などに出席し症例写真を客観的に見ていると、
気づかされることが多く勉強になりました。

