Recently updated on 8月 27th, 2019 at 07:30 pm
美容外科の専門医を取得することが出来ましたので、ご報告致します。
形成外科専門医は有名ですが、実は美容外科専門医もあります。
美容外科専門医は日本美容外科学会(JSAPS)が認定する資格です。
現在の日本の医療システムでは医師免許を取得していれば誰でも美容外科医として医療を提供することが出来ます。極端な例を挙げると、手術をしたことがない医師(外科経験が無い医師)でも開業してしまえば、いきなり二重切開(全切開)を行うこともできます。ですので、患者様側からすれば医師の選択が難しいと思います。
また、一般診療の眼科や耳鼻科だったら知り合いからの情報も入りやすいし、聞くことに対する迷いもないと思います。しかし、「二重にしたいけど、どの先生がいい?」とは聞きにくいのが現実です。今はネットからの情報が多量にありますが、実際には多すぎて良くわかないのが現実だと思います。実際、来院される患者様からも、さんざん検索したけど情報が多すぎて結局選べなかったと聞きます。
ネットからの情報は非常に便利ですが、信頼性という点では低いものもあります。その分野に精通していて、ある程度の知識がある人だったら情報の選択を自らできるのでネットの情報を有効に利用することができますが、その分野のことを全く知らなければ、どの情報を信頼して良いのか判断ができないと思います。
そのような際に一つの判断材料になるのが専門医です。それも二重専門医とか豊胸専門医という実際にはない専門医ではなく、日本美容外科学会が承認する専門医を取得するにはそれなりのハードルがあります。
美容外科の専門医を取得するには形成外科の専門医を持っていることが最低条件として必要となります。その上に学会への出席点数、美容外科関連の論文、学会での発表などが規定の条件を満たして初めて審査を受けることができます。審査には自分で行った手術症例が必要となりますが、美容外科全般の症例を満たしていなければならないため症例のバリエーションも必要となります。
これらのハードルを通過して取得できる資格なので美容外科医を選ぶ際の一つの材料と考えて頂ければ、と思い頑張って取得しました。

