Recently updated on 8月 27th, 2019 at 07:18 pm
先日は大塚美容形成外科恒例の医局会が行われました。
医局会は、全国の先生方が集まります。遠い分院の先生は午後の診療を早めてくることもあります。
今回の内容は、HARG 療法についての最新データの紹介、小西先生からはスレッドリフトの紹介とワークショップなどです。小西先生のワークショップでは先生自らが被験者となってワークショップを行いました。続いて竹村先生からの症例報告、その後、私と銀座院の北爪看護師からニキビ治療の治療指針についてシェアし、最後に当院の若手の先生方への講義が続きます。若手の先生といっても形成外科の専門医を取得しているドクターばかりで、総合病院等では形成外科医局長くらいの方々です。
特に今回の目玉だったHARG療法に関しては、治療の原理、安全性、効果の出方や手技まで参加者全員が十分に理解できたと思います。モニターさんによる治療を順次始めていきますので今後もこのブログでも紹介できると思います。
またワークショップで行われたスレッドリフトは、数ある中でも最もダウンタイムが少なく簡単な方法ではないでしょうか。治療の原理としては「金の糸」と似ています。ただし一般的には「金の糸」を顔に埋め込むという方法は推奨されておらず、当院でも使用していません。理由は「金」に対するアレルギーや感染など問題が起きた時に取りだすことができないからです。学会でも悲惨な症例写真をみたことがあります。今回スレッドリフトで紹介された糸は、普段の外科手術でも毎回使われている、体内に吸収されるものなので「金」のような心配はあり得ません。効果の面では、糸の挿入の仕方から皮膚が受ける反応等が「金の糸」の反応と似ているようです。副作用がほとんどなく、ダウンタイムも少なく、効果も期待できれば理想的な治療法です。効果に関しては糸の深さや挿入の仕方により変わってくると思いますので、より効果的なリフトアップ法を医局会等を通して模索していきたいです。
全体がとても内容の濃いものだったため時間が無くなり後半の講義がかなり割愛されてしまったので、改めて自発的に若手中心に勉強会等開催していくそうです。新しい技術を導入し、より多くの方々にご満足いただける診療を提供していきたいと思います。

