Recently updated on 5月 29th, 2023 at 01:48 pm
脂肪吸引の目的は、ボディラインを整え、細くすることです。
ダイエットすれば良いのでは?と思われるかもしれないですが、
ダイエットしても落ちにくい脂肪があります。
そんな部分を脂肪吸引によって細くすることが可能です。
また、脂肪吸引のもう一つの特徴は
ダイエットと違いリバウンドしにくい点です。
全くリバウンドしないわけではありませんが、
脂肪吸引していない部分と吸引している部分では、
体重が増加した時の脂肪の付き方が大きく違います。
脂肪吸引を行った部位は脂肪細胞自体を減らしてしまうので、
沢山の栄養を摂取しても蓄えておく細胞がないため脂肪が付きにくく
リバウンドしにくくなります。
脂肪吸引を希望されている患者さんからよく聞かれる質問で
「体重は痩せますか?」と尋ねられることがあります。
残念ながら脂肪吸引ではほとんど体重は変わりません。
脂肪は水よりも比重が軽いためです。
どうしても体重を減少させたい場合はダイエットしかありません。
脂肪吸引のデメリットについても説明しておきます。
脂肪吸引を行えば脂肪は減りますが皮膚の面積は変わらないので
取り過ぎれば皮膚がタルミ、部位によってはデコボコが出来てしまいます。
しかし、部位によってはかなり吸引しても全く問題ない部位もあります。
身体の部位的な特徴を考慮した脂肪吸引が大切だと思います。
また、部位によっては局所麻酔が効きにくく、
場合によっては手術時に痛みを伴うケースもあります。
手術中に痛みが出現すればそれ以上は脂肪吸引を続けられなくなるため
予定よりも少ない吸引量で手術を止めざるを得ない場合もあります。
脂肪吸引を行う際には、きちんとした麻酔プランも重要となります。
よって、静脈麻酔(寝ている感じの麻酔)や
全身麻酔(完全に意識がない麻酔)の準備も必要となるケースもあります。
今回のモニターさんは下半身(足)全体を細くしたい、という希望でした。
モニターさんは、身長157cm 体重50kgでした。BMIは20.3です。
BMIとは肥満度のことで18.5~25までが普通で25以上だと肥満体形となります。
またBMIが22だと最も病気になりにくく健康的な数値だとされています。
ということでモニターさんの体形は標準だということになります。
この状態から足を細くする目的でダイエットすると
体形はやせ形となり健康的な体形から離れてしまう可能性もあります。
このような場合は脂肪吸引によるボディデザインが最も効果的です。
脂肪吸引の範囲は大腿部全体、膝内側、下腿(ふくらはぎ部)、足首です。
ふくらはぎの部分は筋肉が太いことも原因であったため
ボトックスの注射も行っています。
術後2カ月半なのでまだボトックスの効果は完全ではありませんが、
太もも部分を中心に足全体がひと回り細くなりました。
感染症、皮下出血、傷跡、変形
【脂肪吸引による副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は3週間程度で自然に消失します。
2.術後の痛み
脂肪吸引した部位は術後に2週間程度の痛みがあります。また、立ち上がる動作や歩き出す動作の時に感じる違和感は2か月程度あります。
3.術後の腫れ
大きな腫れは2週間程度、小さな腫れは2か月程度あります。腫れを抑えるために術後は弾性ストッキングを着用します。
【リスクと副作用に対する予防】
術後の腫れを抑える目的で1日の入院をお勧めしています。入院中は包帯で圧迫できるので術後の腫れを軽減することができます。術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。
【料金(税別)】
ボディデザイン脂肪吸引
二の腕ライン…¥ 250,000
腹部(上部腹ライン)…¥380,000
腹部(下部腹ライン)…¥380,000
腰ライン…¥300,000
臀部ライン(おしり)…¥380,000
大腿(内側のライン)…¥380,000
大腿(外側のライン)…¥380,000
膝(内側のライン)…¥210,000
膝(下部)…¥128,000
下腿ライン…¥380,000
足首ライン…¥250,000

