院長Dr.石井の美容ブログ

シリコンバッグによる豊胸手術

Recently updated on 5月 20th, 2019 at 02:59 pm

シリコンバッグとは、
シリコン素材のゲルを密封したインプラント(体内に挿入する人工物)です。

シリコンの素材や表面の材質など日々、進化を続けております。
当院では最も新しいタイプのバックを使用しており、その特徴について説明します。

シリコンバッグの中身はシリコンのゲルですが、
現在使われているものは殆どコヒーシブタイプです。

コヒーシブタイプとはシリコンが結合されているため、
万が一バックが破損しても流出しないようになっています。
結合の強さにも柔らかいものから硬いものまであります。

当院では自然な仕上がりを心掛けていますので
柔らかいタイプのシリコンを選んでいます。

バッグの表面(外殻)は
スムースタイプとテクスチャータイプの2種類があります。

スムースタイプは表面がツルツルで非常に柔らかいことが特徴です。
テクスチャータイプは表面がザラザラで被膜が作られにくいことが特徴です。

大胸筋の下に挿入する場合はテクスチャータイプが多く、
乳腺下に挿入する場合はスムースタイプが多いですが、
患者さまごとに仕上がりの希望は違うので
可能な限り合わせられるようにバッグの種類を選んでいます。

今回のモニターさんは20代半ばの方です。
2カップほどのバストアップと左右差を整えたいというご希望でした。

豊胸術にはヒアルロン酸注射や自己脂肪注入などありますが、
2カップ以上を大きくしたい場合にはシリコンバッグによる豊胸術が必要となります。

胸の横幅が狭く細身の体型であること、
またご本人の希望で胸に高さ(突出感)を出したいということで
シリコンバッグは高さのあるテクスチャータイプを選びました。

左右差は写真では分かりにくいですが、右の方が小さいため
右に260g、左に220gのバッグを選んでいます。

挿入する深さは大胸筋の下です。

切開する位置は脇と胸の下、乳輪とありますが、
日本では脇を切開することが多いです。

モニターさんは未婚であり、
傷は目立ちにくくしたいということで脇から行いました。

既婚の方の場合、ご主人の同意が得られれば
胸の下(乳房下縁)を切開する方法もお勧めしています。

術後2カ月の状態です。


BカップからDカップまで大きくなり、
胸の左右差も無くなり、ご希望であった高さのある乳房となりました。

【豊胸手術(プロテーゼ挿入法)によるリスク】
皮下出血、感染症、拘縮

【豊胸手術(プロテーゼ挿入法)による副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は3週間程度で自然に消失します。
2.術後の痛み
シリコンバッグ挿入による豊胸術後は痛みがあります。強い痛みは1週間程度ですが、軽度な痛みは1か月程度あります。
3.傷跡
本手術は切開を行いますので傷跡ができます。切開部は脇の下が多いですが、希望により乳房の下や乳輪を切開することもできます。

【リスクと副作用に対する予防】
術後は内出血をおこす可能性があります。術後は包帯による圧迫を行います。

【手術時の痛みに対して】
手術は全身麻酔で行うので手術時の痛みはありません。

【感染症に対して】
術後の感染症に対して手術中は完全な滅菌操作を行います。また、抗生剤の点滴も同時に行います。ケラーファンネルを使用することで更に感染のリスクが少なくなります。

【皮下出血に対して】
シリコンバッグ挿入による豊胸術では術後の出血が貯留することを予防する目的で陰圧吸引ドレーンを手術部位に挿入します。もしも、出血がおきてもドレーンから血が排出されます。

【拘縮のリスクに対して】
シリコンバッグは体にとって異物となるので挿入後に被膜が形成されます。この被膜が強くなってしまうと拘縮をきたします。被膜が強くなってしまう原因として術後出血が大きく影響されます。手術中の十分な止血と徹底した術後管理が必要となります。また、傷の治り方の違いのように個人差も影響します。

【料金(税別)】
保証なし…¥450,000~
保証あり…¥790,000~
270g以上…プラス¥95,500~

▼豊胸手術(プロテーゼ挿入法) https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/bust/bag1/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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