院長Dr.石井の美容ブログ

取れにくい二重埋没法(フォーエバーブリリアント法)

Recently updated on 5月 20th, 2019 at 02:41 pm

前回は腫れにくい埋没法についての説明でしたので、
今回は取れにくい埋没法について解説します。

そもそも、埋没法は取れてしまうのでしょうか?
患者様にも良く聞かれる質問です。

取れてしまう人もいれば、取れない人もいます。
取れてしまう場合でも3ヵ月ほどで取れてしまう人もいれば
10年後に取れる人もいます。

これは皮膚の厚みやまぶたの脂肪、眼瞼挙筋機能などの個人的な差による違いと、
患者様が希望される二重の幅による違いがあります。
一般的に幅の広い二重の方が取れる可能性は高くなります。

モニターさんの術前の写真からも、もともとパッチリとした二重でした。
モニターさんの希望は、さらに二重幅を広げパッチリしたいということでした。

二重幅を広げるので二重が取れてしまうリスクがあることと、
今回のモニターさんは眼瞼挙筋機能が強いことが特徴でした。

よって、手術は取れいくい埋没法、および眼瞼挙筋に異常がないため
フォーエバーブリリアント法を行うことにしました。

術後2週目ではまだ少し腫れていますが、
術後2カ月では腫れが取れて、幅のある二重のラインとなりました。

埋没法により二重が形成される仕組みは、二重になる線(皮膚)が
目を開くために動く部分(挙筋システム)に固定されることにより作られます。
そして埋没法では皮膚と瞼板(挙筋システムの一部)を糸で縫合しています。

では、埋没法の術後に二重が取れてしまう原因は何でしょうか?

逆に埋没法の糸を抜糸する際にはどの様に行っているか説明しましょう。

まず、抜糸する糸を見つけます。

次に糸をたぐって結び目をみつけます。

結び目の周囲にできている線維組織をほぐし、糸の結び目を線維組織から分離します。

最後に結び目の近くで糸を切断し結び目から引き上げると抜糸完了です。

要するに結び目で固定されているということです。
よって、結び目の多い埋没法を行えば取れにくいことになります。

しかし、結び目が多すぎると
抜糸も不可能となりトラブルも増える可能性があります。

当院独自のフォーエバーブリリアント法は取れにくく、
さらに抜糸も普通に行えるという安全な埋没法です。

今年発行される形成外科の論文誌にも、掲載される予定です。

【フォーエバーブリリアント埋没法によるリスク】
二重の消失、縫合糸膿瘍等の感染症、埋没した糸の透見(皮膚から透けて見える)、目の異物感、左右差等

【フォーエバーブリリアント埋没法による副作用】
1.術後の腫脹
大きな腫れは4~5日程度、小さな腫れは2週間程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.目の違和感
術後1週間程度は目が引っ張られる感じがあります。
4.ドライアイ
術後は目の開きが大きくなるため眼球の乾燥感が出現する可能性があります。
5.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。

【リスクと副作用に対する予防】
術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。術後の腫脹を軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。左右差に対しては術前に十分なシミュレーションを行いご本人が納得した状態で施術を受けるように取り組んでいます。

【料金(税別)】
フォーエバーブリリアント埋没法 3点連結(5年保証)片目…¥90,000 両目…¥150,000
4点連結(10年保証)片目…¥150,000 両目…¥250,000

▼フォーエバーブリリアント埋没法 https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/eye/maibotsu/forever/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
  にほんブログ村 美容ブログ 美容外科へ

著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
無料カウンセリング無料メール相談