埋没法と目頭切開

Recently updated on 5月 20th, 2019 at 02:53 pm

目頭切開には数種類の手術方法があります。
その中でもよく行われている方法がW法とZ法です。

W法とはW型に皮膚を切開して蒙古ひだの部分になっている皮膚を切除します。
Z法とはZ型に皮膚を切開して皮膚を互い違いに縫合する方法です。

二つの方法の大きな違いは皮膚の切除です。
W法の方が皮膚の切除を行うため手術の効果は高いです。
W法のデメリットは傷です。傷が目頭に出てしまうため隠すことが出来ません。
しかし、傷はメイクで隠せることができ、
6カ月ほどすればメイクをしなくてもほぼ分からなくなります。

目頭切開の手術目的は「目を大きくする」
「二重のラインを平行型にする」「目と目の間を縮める」ことです。

よって、もともと目と目の間が狭い方や
末広型の二重ラインを希望されている方にはお勧めできない手術です。

理想的な目と目の間隔は目の横幅と同じ長さです。
目尻から目尻までで3等分になることが理想的なバランスです。
顔の中心部のバランスが良くなることで小顔効果にもつながります。

美容整形の手術のなかでも二重手術と目頭切開の手術は
最も変化の大きい手術であり、患者様の満足度も高い手術です。

人によっては別人に見えてしまうほど変化する場合もあります。
また、目頭切開は元に戻すことが出来にくい手術です。
顔貌の変化と戻りにくい方法であることをよく説明し、
十分に納得が得られてから行うようにしています。

今回のモニターさんは目頭切開と埋没法の（FB法）を行いました。

術前の評価は目が離れていることと、右目の開きが弱いこと、
蒙古ひだは中等度に形成されていることです。

目の開きに関しては術前のシミュレーションで開瞼しやすい幅を調べます。
その幅で二重を固定することにより埋没法でも目の開きを改善させることが出来ます。

目が離れているため目頭切開により目の横幅が広がるとバランスが良くなります。
また、蒙古ひだは強くないため手術による変化を求める場合は
皮膚の切除量を多くすることが必要です。

術後1週間の抜糸時です。傷の位置が良く分かります。

術後1カ月です。

通常はまだ傷が赤い期間ですが、この方の場合は赤みが早くに消えました。
メイクなしの状態でもすでに分かりにくくなっています。

顔のバランスが良くなったため小顔効果も出ています。

Tweet