Recently updated on 5月 20th, 2019 at 03:36 pm
一重を二重にする施術は、大きく分けて「切らない埋没法」と「切る切開法」とふたつの施術方法があります。
今回は切開法による二重術について説明します。
切開法はクリニックによりいろいろな名前が付いていますが、基本的には小切開か全切開に分けられます。当院ではそれぞれマイクロ切開と切開重瞼(二重切開法)と呼んでいます。
切開重瞼のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
メリットは二重が取れにくいことです。埋没法で二重が取れてしまった方は、再度埋没法を受けてもいずれ取れてしまう可能性が高いです。それでも一度の施術で5年以上持続していれば埋没法を繰り返し続けていても、それほどの負担にはならないかもしれません。しかし2~3年で取れてしまう場合は繰り返しの治療が必要になり、まぶたの組織にもダウンタイム的にも負担がかかります。さらに施術が重なると経済的にも大きな負担となります。
切開重瞼のデメリットはダウンタイムが長いことと、細かい修正が難しいことです。傷に関しては3カ月ほどで綺麗に治るのでデメリットになるとは思いません。ただし、皮膚を多く切除したり、筋肉などの組織を多く切除したりすると傷は綺麗に治りません。
切開することによる一番のメリットは眼瞼挙筋を目の開きが改善することです。もともと一重まぶたの方は目の開きが弱いことが多いです。目の開きが改善することで二重も取れにくくなりますし、目の印象がしっかりとし目ヂカラが強くなります。
今回は22歳のモニターさんです。
もともと完全な一重まぶたです。普段はアイテープを使用していましたが、なかなか二重の線が付きにくいため二重の施術を受けに来院されました。
希望は平行型のパッチリとした二重まぶたです。埋没法と切開法で悩んでいましたが、取れにくいことと目の開きをパッチリしたいということで切開法+挙筋固定法を選ばれました。
<術前>
朝の寝起きはまぶたがさらに腫れている状態になるようでした。
<術直後>
手術は、切開重瞼と挙筋固定、眼窩脂肪の脱脂を行いました。
<術後1ヵ月>
まだ腫れているため二重の幅は希望よりも広くなっています。
<術後3か月>
細かい腫れも落ち着いてきました。
<術後5か月>
傷もほぼ分からないくらい綺麗に治っています。
パッチリ二重になりましたが、自然な仕上がりになっていると思います。
切開線が目立つ、左右差、二重の消失、縫合糸膿瘍等の感染症、目の異物感等
【切開法による副作用】
1.術後の腫脹
大きな腫れは2週間程度、小さな腫れは1~2か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.傷跡
術後1~2か月程度切開線は赤くなります。メイクで隠せる程度の赤みです。
4.目の違和感
術後1週間程度は目が引っ張られる感じがあります。
5.ドライアイ
術後は目の開きが大きくなるため眼球の乾燥感が出現する可能性があります。
6.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。
【リスクと副作用に対する予防】
術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。術後の腫脹を軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。
【傷跡に対する予防】
切開線を完全に無くすことは不可能ですが、出来るだけ目立たなくさせるために皮膚などの組織切除量を最小限に抑える工夫をしています。また、術後にはステロイド軟こうによる処置をしていただきます。
【料金(税別)】
切開法
片目…¥217,000、両目…¥310,000
切開法(挙筋固定)
片目…¥287,000、両目…¥410,000

