院長Dr.石井の美容ブログ

気が付いていない方が多い眼瞼下垂

Recently updated on 8月 29th, 2019 at 03:09 pm

二重施術をご希望の方の中に眼瞼下垂の方も多く含まれています。眼瞼下垂とは、まぶたを上げる眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という筋肉の形成不全や神経の異常や腱膜のズレで起こるまぶたが開きづらい状態のことを指します。半数は遺伝などによる先天性の眼瞼下垂です。明らかにまぶたが下がり視野が狭くなっている場合を除き、目の開きが悪くなっているにも関わらず眼瞼下垂であると気が付いていない方も多いです。

20代の男性モニターさんです。ぱっちりとした二重にしたいとご来院いただきました。現在の状態は一重まぶたですが、目はしっかりと開いています。しかし、シミュレーションで二重にすると目の開きは悪くなってしまい、眠たそうな目つきになります。この状態だと埋没法で二重にすることができません。

<術前>

二重のラインがうっすらありますが、力を入れて目を開いてもこれ以上開かない状態です。

<術後1か月>

腫れの引き方に個人差はありますがまだ小さな腫れは残っています。しかし、意識しなくても目は大きく開くようになりました。

<術後3か月>

小さな腫れもひき、きれいな二重のラインになりました。

今回のモニターさんは左目のほうが開きが弱かったため、手術では左目の腱膜を多めに引き上げて固定しています。また眼窩脂肪やROOFといった脂肪も切除しています。術後1か月では、二重の幅や二重のラインが腫れのため、左右差がありますが、3か月になると腫れが完全に取れて、バランスのよい自然な二重となりました。

【眼瞼挙筋短縮法によるリスク】
感染症、皮下出血、後戻り、左右差、傷跡、ドライアイ

【眼瞼挙筋短縮法による副作用】
1.術後の腫脹
大きな腫れは4~5日程度、小さな腫れは1~2か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.傷跡
傷跡は術後1~2か月程度赤くなります。
4.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。

【リスクと副作用に対する予防】
術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。術後の腫脹を軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。

【傷跡に対する予防】
眼瞼下垂の手術後には切開した傷があります。当院では傷跡が目立たないように切開線のデザインや皮膚切除量を調節して手術を行っています。傷跡はステロイド含有軟こうを短期間使用することで赤みを抑えることができます。また、術後は紫外線ケアをすることで術後の色素沈着を抑えることができます。

【料金(税別)】
切開法
片目…¥350,000 両目…¥500,000

▼眼瞼挙筋短縮法 https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/eye/gankenkasui/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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