Recently updated on 5月 20th, 2019 at 04:54 pm
メイクなしでも自然で大きな目にしたい!
このようなご要望を聞くことが多いです。
メイクなしでも自然な二重にするには、二重幅と皮膚の厚みが大きく関係します。幅が広すぎれば不自然な二重となりますが、皮膚が薄い人だとある程度の二重幅を作っても不自然になりません。逆に皮膚が厚い人だとかなり狭い二重にしないと自然になりません。
目を大きくする手術は
・目の開きを強くする方法
・目頭切開
・目じり切開
・垂れ目形成術
があります。この中でも一番効果が高い方法は「目の開き」です。
目の開きは眼瞼挙筋腱膜という腱を引き上げて固定することにより黒目が大きく見えるようになります。腱膜の癒着が弱い方だと引き上げなくても固定するだけでも目の開きは大きくなります。当院で行っている埋没法のビフォーアフターの写真を確認していただければわかりますが、皮膚瞼板固定法なので腱膜の固定にもつながるため目が大きくなる効果が望めます。
話が脱線しましたが、腱膜を引き上げて固定するには全切開を行い、腱膜を瞼板に固定していきます。二重の全切開のデメリットはダウンタイムの長さと傷跡です。
ダウンタイムは個人差がありますが、およそ2週間です。完全な仕上がりは2か月ほどかかります。傷跡も個人差がありますが、手術の方法によるところも大きいです。
傷跡の差について説明します。もしも、怪我をした時を想像してみてください。鋭い刃物で切れてしまった傷は薄い線として残りますが、鈍い刃物やノコギリなどで切れた傷は傷跡とともに凹みが生じ、目立つ傷跡となります。これは皮膚に圧がかかってできる傷のため皮膚の下にある筋肉や脂肪もダメージを受けることで起こります。
手術の傷も皮膚を多く切除したり、筋肉を切除すると切開線は比較的分かりやすくなる可能性があります。また、二重の固定も強すぎれば傷が凹む原因となります。
よって私が行っている全切開では皮膚は切開のみで筋肉は必要な場合のみ最小限で切除しています。また、傷がきれいに治るように、二重の固定は隔膜という薄い繊維組織か腱膜に固定、目を閉じたときに引き込まれない工夫をしています。
メイクなしでも自然で大きな目を希望されたモニターさんです。(術前)
<術後2か月経過>
大きな腫れも引き、メイクなしでも自然な大きな目になりました。
傷跡もきれいです。
切開線が目立つ、左右差、二重の消失、縫合糸膿瘍等の感染症、目の異物感等
【切開法による副作用】
1.術後の腫脹
大きな腫れは2週間程度、小さな腫れは1~2か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.傷跡
術後1~2か月程度切開線は赤くなります。メイクで隠せる程度の赤みです。
4.目の違和感
術後1週間程度は目が引っ張られる感じがあります。
5.ドライアイ
術後は目の開きが大きくなるため眼球の乾燥感が出現する可能性があります。
6.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。
【リスクと副作用に対する予防】
術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。術後の腫脹を軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。
【傷跡に対する予防】
切開線を完全に無くすことは不可能ですが、出来るだけ目立たなくさせるために皮膚などの組織切除量を最小限に抑える工夫をしています。また、術後にはステロイド軟こうによる処置をしていただきます。
【料金(税別)】
切開法
片目…¥217,000、両目…¥310,000
切開法(挙筋固定)
片目…¥287,000、両目…¥410,000

