院長Dr.石井の美容ブログ

上まぶたのタルミ

Recently updated on 8月 29th, 2019 at 07:29 pm

前回までは下まぶたのタルミについて4回にわたりご紹介しました。

・第1回 下まぶたのクマを注射で治療
・第2回 下まぶたのクマ治療 パートⅡ
・第3回 下まぶたのクマ治療 パートⅢ
・第4回 下まぶたのクマ治療 パートⅣ

今回は上まぶたの眉毛下切開術について書かせて頂きます。

【上まぶたのタルミができる理由】
上まぶたは顔面の中でもタルミが出やすい部位です。
上まぶたにタルミが出やすい理由は、大きく分けて3つあります。
1) 皮膚が薄い
2) まばたき
3) 眼窩の形
「皮膚が薄い」ということは伸びやすいことにもつながります。「まばたき」は一日に2万回程度しています。これは眼球が乾燥しないように生理的に行われている動作ですが、2万回も皮膚が動く(伸び縮み)ため、やはり伸びやすくなります。「眼窩の形」とは眼球を包んでいる骨(顔面骨の目の凹み)のことです。骨は年齢と共に縮小していくため、顔の骨も小さくなっていきます。しかし、眼窩の骨が小さくなると凹みは大きくなっていきます。凹みが削られると、より凹みが強くなるということです。そうなると、眼球は奥の方へ移動するため「まぶた」も奥に移動し、皮膚がたるむ状態となります。

【上まぶたのタルミを治す方法】
では、早速このタルミを治す方法をご紹介しましょう。治す方法は2つあります。
1つ目は二重を広げる方法です。簡単なのは埋没法で二重を広げる方法です。
そしてもう1つは、眉下を切開してタルミを取る方法です。

二つの方法の違いは「二重を広げるか広げないか」です。
二重を広げても自然な状態であれば埋没法を勧めますが、不自然であれば眉毛下切開を勧めます。自然かどうかはシミュレーションで分かるので、カウンセリングでお伝え出来ます。

眉毛下切開のメリットは仕上がりが自然なことです。もともと、二重だった人は若いころの目元に近くなり、一重だった方でもタルミが無くなった状態となります。
デメリットは眉下に傷が出来ることですが、眉下の傷は眉毛で隠れるようにデザインするのでメイクしてなくてもほとんど分からないくらいに治ります。

(眉毛下切開法 術前)

 (眉毛下切開法 術後2カ月)

【眉毛下切開法によるリスク】
感染症、皮下出血、後戻り、左右差、傷跡、ドライアイ

【眉毛下切開法によるリスクと副作用】
1.術後の腫脹
大きな腫れは2週間程度、小さな腫れは1~2か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.傷跡
傷跡は術後1~2か月程度赤くなります。
4.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。

【眉毛下切開法によるリスクと副作用による予防】
・術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。術後の腫脹を軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。

・眉毛下切開法では眉毛の生え際に沿って切開した傷があります。当院では傷跡が目立たないように切開線のデザインを調節して手術を行っています。傷跡はステロイド含有軟こうを短期間使用することで赤みを抑えることができます。また、術後は紫外線ケアをすることで術後の色素沈着を抑えることができます。

【料金(税別)】
眉毛下切開法(眉下リフト) 片目 ¥280,000/両目 ¥400,000

▼眉毛下切開法(眉下リフト)https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/eye/sekkai/eyeblows/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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