院長Dr.石井の美容ブログ

フィラー系施術では解決できない輪郭の悩みを解消し小顔に

Recently updated on 9月 9th, 2019 at 03:11 pm

「輪郭をスッキリ美しく見せたい」というご相談は、男性女性を問わず多いです。輪郭がスッキリしない理由は様々で、加齢によるタルミに起因していたり、脂肪の厚みに起因したりします。ヒアルロン酸やボトックス注入、BNLS注入などプチ整形で解決するものも多いです。

しかし、プチ整形では解決しない輪郭の悩みも数多くあります。重度のタルミや、骨格が起因するものです。特に骨格が起因する輪郭の悩みで重度のものは、手術により改善するしか方法はありません。
頬骨が高いのはアジア人の特徴で、西洋では美人の条件の一つともされているようです。しかし、高すぎる頬骨や横に大きく突き出した頬骨は、ゴツゴツとしたいかつい印象を与えてしまいます。

30代男性のモニターさんです。横に大きく飛び出した頬骨のため、いかつく見えてしまっています。さらに、頬骨が外側に出ているため、影ができてしまい頬の部分が痩せこけて見えるのもお悩みでした。カウンセリング時にお悩みを伺い診察させていただいた結果、頬骨骨切りにて施術することにいたしました。

患者様に術式について説明するとほとんどの方が「とにかく小さくしてください」とおっしゃいます。確かに手術の目的は、顔の横幅を狭くし突出を修正していくことです。しかし、患者様のご希望通りの横幅にしてしまうと、かえって不自然なお顔立ちになってしまいます。そこで患者様にじっくりと自然なラインについてご説明しご納得いただいてから施術するようにしています。

頬骨骨切りのポイントは頬の隆起している部分の位置を大きく変えないことです。頬骨部分だけでなくお顔全体のバランスで見たときに、不自然になってしまうのを防ぎます。ご自身の肉付きなども確認させていただきながら、最良の輪郭となるようデザインします。

頬骨骨切りは美容整形手術の中でも立体的な形成を必須とするため難易度が高く、執刀医には豊富な経験と解剖学の知識、デザインセンスが求められます。また全身麻酔による施術のため、術後の安全管理が必要となります。そのため入院設備の整った病院を選ぶ必要があります。

<術前>

頬の骨が外に向けて突出しているため、頬が強く痩せこけて見えてしまっています。その他に顎のラインが平坦なことや顎に梅干のようなシワ(梅干し顎)が出ることも気にされていましたので合わせて顎プロテーゼ挿入の施術もすることにいたしました。

<術後2か月>

突出した頬骨が小さくなりました。それに伴い痩せこけて見えた頬も若々しい印象に変わりました。また顎のプロテーゼも落ち着き理想的なフェイスラインになったと思います。

【顎プロテーゼ挿入によるリスク】
感染症、皮下出血、希望の高さと違う、変形、石灰化

【顎プロテーゼ挿入による副作用】
1.術後の腫れ
大きな腫れは1週間程度、小さな腫れは1か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。

【術後の感染症に対する予防】
予防的投与として抗生剤を処方し、術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。術後の腫れは主に目周りにおきます。腫れを軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。

【変形に対する予防】
変形とは挿入したプロテーゼが曲がってしまう症状です。プロテーゼが曲がってしまう原因は、ご本人の骨の形とプロテーゼの形が合っていないことと、プロテーゼが骨膜で固定されていない状態などです。当院では患者さまごとにプロテーゼを削り骨の形に合うようにしています。プロテーゼを挿入する際には骨膜の下を剥離して骨膜下にプロテーゼを挿入しています。また、術後はプロテーゼがずれないようにしっかりと圧迫しています。

【希望の高さと違う場合】
当院では術前に十分なカウンセリングを、手術を担当する医師が行うため希望に近づけられるよう配慮はしておりますが、それでも万が一、希望と違う場合にはプロテーゼの入れ替えを行います。

【石灰化に対する予防】
プロテーゼを挿入してから20年ほど経過するとプロテーゼの周りに石灰化を生じる可能性があります。もしも、石灰化が生じた場合には外科的に切除することができます。

【料金(税別)】
¥300,000

▼顎プロテーゼ挿入 https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/outline/chin/agokei/

【頬骨骨切りによるリスク】
患部の痛み、術後出血、感染症、顔面神経麻痺

【頬骨骨切りによる副作用】
1.術後の腫れ
頬骨骨切り術の術後は頬の部分が腫れます。大きな腫れは1週間程度、小さな腫れは1~2か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。

【副作用に対する予防】
術後の腫れや内出血を抑える目的で包帯による圧迫をおこないます。また、1日入院となるので安静が保たれます。

【リスクに対する予防】
感染症に対して:術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤の点滴と内服を開始します。

【術後の痛みに対して】
術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。手術当日は入院となるので点滴や筋肉注射による鎮痛剤も使用できます。

【顔面神経麻痺に対して】
顔面神経の側頭枝は骨切りを行う頬骨弓の骨膜上を走行するため傷つける可能性があります。骨切りの際には口腔内と耳前部から確認して骨膜下を丁寧に剥がしていくため神経を傷つけるリスクが無いように行っています。

【料金(税別)】
¥1,200,000

▼頬骨骨切り https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/outline/cheekdown/hohokotsu/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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