Recently updated on 8月 29th, 2019 at 02:59 pm
顔の輪郭は、咬筋という筋肉の厚み、頬からアゴにかけた皮下脂肪の厚み、
そして顔面骨の形によって決まります。
小顔治療というと、以前は骨を削る手術が主流でしたが
10年ほど前からは咬筋のボトックス注射や脂肪溶解注射が主流となっています。
その他の小顔治療としては、頬やアゴの脂肪吸引、
頬の耳よりに対してはブッカルファットの切除、
アゴを作る手術(ヒアルロン酸注入やプロテーゼ挿入)、
リフトアップ系の手術などがあり、小顔を目的とする手術方法は多岐にわたります。
どの方法が良いかは患者さまごとに違います。
筋肉の多い方、脂肪の多い方、皮膚の厚い方、皮下脂肪がたるんでいる方、
顔面骨が大きい方など原因に合わせた治療法を行うことが大切です。
ただし、顔が大きく見えてしまう原因が骨の輪郭であっても、
ダウンタイムが取れない、費用が合わないなどの理由で
骨を削る外科的な治療を受け入れることが難しい患者さまも多くいらっしゃいます。
こういった場合、原因が骨だとしても
エラの骨(下顎角)が突出しているケースであれば
咬筋も発達していて筋肉は厚くなっていることが多いため
咬筋ボトックス注射は有効です。
この場合、ボトックス注射を何回か繰り返し、
さらに小顔にしたい場合はエラ削りという選択になります。
また、エラ削りの手術では同時に咬筋を切除することも可能ですので、
ボトックス注射と同じ効果を半永久的に得ることもできます。
今回のモニターさんは丸顔の輪郭を治したいという希望でした。
咬筋の肥厚、頬(下方)の皮下脂肪、頬(上方)の皮下脂肪が多い状態でした。
治療は咬筋に対してボトックス注射、頬の下部分には脂肪吸引、
頬の上部分には脂肪溶解注射(メソセラピー)を行っています。
タルミ、笑いにくくなる
【咬筋ボトックスによる副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
2.術後痛み
手術当日は注入による痛みが出現する可能性があります。
【リスクと副作用に対する予防】
咬筋は深い部位にある筋肉なので内出血をおこす可能性は少ないですが、細い針と丁寧な施術で内出血を予防しています。
【タルミに対して】
咬筋が細くなると小顔効果がありますが、皮膚の量は変わらないのでタルミとなる可能性はあります。20代では問題ありませんが、30代になるとタルミを生じることがあるので、カウンセリングの際にお伝えし、必要であれば糸リフトをお勧めする場合もあります。
【笑いにくくなるリスクについて】
ボツリヌストキシン注射を咬筋のみに注射していれば問題ありませんが、咬筋の一部には笑筋という笑う時に必要な筋肉が付いています。ボツリヌストキシン注射を誤って笑筋に注射すると笑いにくくなります。詳細な顔面解剖を理解した上で丁寧な施術を心がけています。
【料金(税別)】
¥46,000~
▼咬筋ボトックス https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/outline/smallface/era/
タルミ、笑いにくくなる
【頬脂肪吸引による副作用】
1.術後の腫脹
大きな腫れは1週間程度、小さな腫れは1か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。
【リスクと副作用に対する予防】
頬の脂肪吸引では術後の腫れがおきます。頬の部分なので腫れは意外と目立ちます。術後の腫れを抑える目的で1日の入院をお勧めしています。入院中は包帯で圧迫できるので術後の腫れを軽減することができます。術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。
【左右差に対して】
吸引する量が左右で違ってしまえば左右差となります。左右差が起こらないように手術中に使用する麻酔量を左右で同じにした上で吸引量が同じになるように調節します。
【顔面神経麻痺に対して】
頬の脂肪層の下には顔面神経があります。吸引の際に神経を傷つけてします顔面神経麻痺をおこす可能性があります。顔面の正確な解剖と丁寧な施術が必要となります。
【料金(税別)】
¥250,000
▼頬脂肪吸引 https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/outline/cheekdown/hohojyokyo/

