院長Dr.石井の美容ブログ

咬筋ボトックスによる小顔・顔やせ術

Recently updated on 8月 29th, 2019 at 03:00 pm

今回は、小顔・顔やせ治療として咬筋ボトックスの施術を受けた
モニターさんの長期経過をご紹介します。

ボトックスについて簡単に説明します。
「ヒアルロン酸と似たようなものですか?」と尋ねられることも多いのですが、
「しわ」を治す治療として目的は同じです。

注射で注入するという方法も同じですが、違いは作用の仕方です。

ヒアルロン酸の場合は、注入した分だけボリュームが増すという
比較的に単純な効果です。

一方ボトックスは注入することによって
神経からの命令が筋肉に伝達されなくなり、
結果として筋肉が動かなくなります。

よって表情筋に作用させると筋肉が動かないため
表情しわが出来なくなります。

なお小顔治療で、ボトックスを咬筋に作用させる目的は、
もう一つの別の効果を出すためです。

筋肉は動かない状態が続くと「細く」なります。

これは、筋トレを止めると腕が細くなることと同じです。
ボトックスにより筋肉の動きを止めることにより筋肉を細くする
効果があります。

「咬筋」とは顔面のアゴの輪郭に影響する部位で、
いわゆる「えら」と呼ばれている部位です。

以前まで(ほんの10年近く前)は「えら」を細くするには
下顎骨の骨切り手術しかありませんでした。

現在はボトックスが使えるため
注射のみで簡単に効果を得られることが出来るようになりました。

今でもボトックス以上の効果を望む場合には骨切りは有効ですが、
小顔効果やあごを細くするための第一選択としては、
注射だと思います。

またボトックスの特徴として「戻り」があります。
だいたい4ヵ月から動き始めて6ヵ月で戻ると説明していますが、
咬筋の場合には完全に戻るまでにはもう少し時間がかかるようです。
(言い換えると、もう少し長期間効いているということです)

しかし、小顔や細いあごを長期間キープするのであれば、
4カ月ごとに3回の施術を受けることをおすすめします。

理由は筋肉の特徴の中に、1年間ほどの長期間動かさないと
「廃用性萎縮」に近い状態となり筋線維が萎縮し戻りにくくなるからです。
厳密的には廃用性萎縮までにはなりませんが、戻りにくくなることは確かです。

今回のモニターさんは、
咬筋ボトックス1回のみでの小顔、顔やせ治療での効果です。

写真は術前、術後2カ月後、術後7カ月後です。
施術後、半年を過ぎてもまだ完全には元に戻っていません。

【咬筋ボトックスによるリスク】
タルミ、笑いにくくなる

【咬筋ボトックスによる副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
2.術後痛み
手術当日は注入による痛みが出現する可能性があります。

【リスクと副作用に対する予防】
咬筋は深い部位にある筋肉なので内出血をおこす可能性は少ないですが、細い針と丁寧な施術で内出血を予防しています。

【タルミに対して】
咬筋が細くなると小顔効果がありますが、皮膚の量は変わらないのでタルミとなる可能性はあります。20代では問題ありませんが、30代になるとタルミを生じることがあるので、カウンセリングの際にお伝えし、必要であれば糸リフトをお勧めする場合もあります。

【笑いにくくなるリスクについて】
ボツリヌストキシン注射を咬筋のみに注射していれば問題ありませんが、咬筋の一部には笑筋という笑う時に必要な筋肉が付いています。ボツリヌストキシン注射を誤って笑筋に注射すると笑いにくくなります。詳細な顔面解剖を理解した上で丁寧な施術を心がけています。

【料金(税別)】
¥46,000~

▼咬筋ボトックス https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/outline/smallface/era/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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