Recently updated on 4月 4th, 2019 at 04:41 pm
若返り治療の原則は、ボリュームアップとリフトアップです。
年齢と共に頬などの脂肪が減少し、
同時に皮膚を繋ぎ止めている繊維組織が弱まるため加齢現象がおきます。
ボリュームアップにはヒアルロン酸の注射が一般的です。
解剖学的に必要な部位に注入しますが、
ヒアルロン酸の注入については別の症例で説明したいと思います。
今回はリフトアップによる若返り治療についての説明です。
糸を使ったリフトアップは世界的にも良く行われている方法で、
学会でも常に色々な糸を使用した手術方法が発表されています。
また、糸の挿入方法やテクニックは色々とあり、
手術の結果は術者により大きく変わってきます。
リフトアップで使う糸の種類もいくつかありますが、
私はミントリフトハーフとシルエットリフトを使用することが多いです。
切開はしたくない方、ダウンタイムも取れない方の場合には
ミントリフトハーフを使用します。
ミントリフトハーフは溶ける糸で、10カ月ほどで無くなり体内に糸は残りません。
糸を使ったリフトアップで大切なことは不自然な引き上げをしないことです。
顔という立体的な部分を糸で直線的に引き上げるため、
上げ過ぎると必ず不自然になります。
今回のリフトアップのモニターさんは30代後半の方です。
下を向いた時の顎のたるみが気になるということで来院されました。
仕事上ダウンタイムが取れないため、ミントリフトハーフを使用しました。
右のたるみの方が強かったため右3本、左2本で引き上げました。
術直後の状態ですが、麻酔による少しの腫れはありますが
買い物などをしてから帰られても問題ないレベルだと思います。
術後1週間ではマリオネットラインがしっかりと引き上げられ、
下あごのフェイスライン全体がスッキリとして見えます。
また、引き上げ過ぎてはいないので不自然な感じもありません。
術後1カ月でも効果は全く弱まっていません。
ご本人は、電車の窓に映る自分の顔を見たときに
口元の影が無くなったことが嬉しいと言っておられました。

