院長Dr.石井の美容ブログ

夏の紫外線ダメージによる日焼けのトラブルを改善

Recently updated on 2月 4th, 2019 at 01:37 pm

日常的に日焼け止めを塗っていたとしても日焼けしてしまったという経験をされたことがあると思います。塗る日焼け止めは、汗によって流れてしまうことが多くこまめに塗り直しをしないと効果が薄れてしまいます。メイクをした状態のままでの日焼け止めの塗り直しは非常に困難で、ついついそのままで1日過ごしてしまうこともあるようです。また室内だからと油断していて窓から入ってくる紫外線で日焼けをしてしまうケースも少なくありません。
紫外線による肌のダメージは、将来的に肌老化(シミ・くすみ・しわ・たるみ等)を引き起こす要因になります。肌のシミやくすみ、シワ、たるみが気になる年齢の方だけでなく、若い方もしっかりとしたケアをしておいたほうがよいでしょう。
ずっと美しく白い肌でいたいと願う方は、うっかりと日焼けしてしまった場合は十分なケアをする必要があります。

美白治療のポイントは、肌のターンオーバーの周期を早め、できてしまったメラニン色素を古くなった角質と一緒にはがしてしまうこと、メラニンの過剰な生成を抑え色素沈着をさせないことの2点です。
美白成分配合の化粧品やサプリメントでケアを試みる方もいらっしゃると思います。当院では、医師によるカウンセリングを行い、症状をしっかりと見極めた上で内服薬や塗布薬を処方します。医師の処方によるお薬は作用が市販のものよりも強くいち早く効果を期待できます。また、万が一ご希望の内服薬や塗布薬が患者様の症状に合わない場合でも、別の治療方法をご提案できるのもメリットです。
夏の紫外線のダメージによる日焼けのトラブルを改善する内服薬、塗布薬をご紹介します。

■トランサミン500㎎

トラネキサム酸を主成分とする薬で、もともと喉の炎症を抑えたり、血液の凝固を防いだりするお薬です。メラノサイト(メラニン色素を生成する細胞)の活性化因子であるプロスタグランジンを抑制する効能もあり、美白効果も期待できます。

クリニックによっては、トランサミン250㎎を処方しているところもあるようですが、より確実な効果を発揮するためにトランサミン500㎎を処方しています。

■ユベラ50㎎

主成分はビタミンE(トコフェロール)です。ビタミンEの持つ抗酸化パワーで代謝を高めたり血行を促進したりする働きがあり、メラニンの排出に大いに役立ってくれます。

■シナール配合錠

アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸(ビタミンB5)を配合した複合ビタミンです。ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける成分であるとともにメラニン色素の生成を抑制します。またトランサミン錠との併用でトランサミン錠の効果が増加するともいわれています。

■ハイドロキノン軟膏(ハイドロキノン5%/アスコルビン酸10g)

ハイドロキノンには、紫外線を浴びることで活性化しメラニンを作り出すチロシナーゼという酵素の働きを阻害します。ハイドロキノンの美白効果はビタミンC誘導体の約100倍以上とも言われています。高い効果が期待できる分使用方法を誤ると白斑や発疹、赤み、炎症、場合によっては色素沈着の悪化などのリスクも考えられる軟膏です。

ハイドロキノンが配合された製品は広く市販もされているようですが、自己判断での使用はリスクを招きかねません。必ず医師の指導のもと正しく使用することが必要不可欠です。

上記3つの内服薬は1回1錠を1日3回服用、ハイドロキノン軟膏は朝晩のスキンケア時に使用します。詳しい使用方法はカウンセリング時に医師にお尋ねいただければと思います。

▼当院の美白セットについて詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.otsuka-biyo.co.jp/lp/skincare/

▼日焼けのメカニズム
http://www.otsuka-biyo.co.jp/blog/antiaging/2845/

▼今話題の化粧品に配合されているレチノールと医療で処方するトレチノインについて
http://www.otsuka-biyo.co.jp/blog/skin/2871/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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