院長Dr.石井の美容ブログ

顔のホクロ除去の症例(CO2レーザー)

Recently updated on 5月 20th, 2019 at 02:23 pm

インターネットで「顔のホクロ」と検索すると
「占い」に関する事項が多く出てきます。

ホクロの場所により金運や不動産運、恋愛運などがあるようです。

手術で取ってしまったら運勢は変わるのでしょうか?

個人的には全く信じておりませんが、
ホクロは、個人的な特徴を表し易いものだとは思います。

そういう意味では個性として、
それぞれ大切にしているホクロもあるのかもしれません。

しかし、明らかに大きいホクロや数が多いと気になり
コンプレックスに感じる人もいるようです。

大きさ的には3mm以上で隆起しているホクロは
目立ち易い印象を与えます。

ホクロの存在があまりよい印象でないと感じる場合は、
「ホクロを取る」という選択肢もあります。

なお、医学的にはほぼ良性なので取る必要性はありませんが、
中にはごくまれに悪性のものもあります。

私も当院で診察をしていると1年で数人ほど疑わしい場合にあいます。
その際には治療は行わないで、大学病院の形成外科に紹介しています。

形成外科の専門医か皮膚科の専門医が診ればだいたいは判別できるので、
きちんと診察を受けてから切除した方が良いです。

さて今回のモニターさんは直径1~2mmほどのホクロです。

口の周りの4カ所を取りました。
切除方法はCO2レーザーでホクロの細胞(母斑細胞母斑)を削ります。
この方は20代でしたので再発する可能性が高いため
通常よりも若干深く削りました。下唇のホクロは再発しています。

しかしここまで小さくなっていれば深く削っても赤みが気にならないため
2回目で深く削ることができます。
これを初めの治療から深く削ってしまうと、
ホクロは取れたとしても陥没したり色素沈着が長く続く原因となります。

治療前はホクロを化粧で隠すのに時間がかかっていたようですが、
治療後ではお化粧の時間が短くなったとのことです。

【CO2レーザーによるリスク】
ほくろの再発、皮膚の陥没、炎症性色素沈着

【CO2レーザーによる副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
2.レーザー後の赤み
ほくろをレーザーで削った部分は赤くなります。赤みは2か月程度で薄くなります。

【施術時の痛みに対して】
CO2レーザーの治療では局所麻酔を行いますので、レーザーを当てているときの痛みはありません。

【再発のリスクに対して】
本治療はほくろをレーザーで削り取る治療なので、ほくろが残っていると再発します。しかし、深く削りすぎれば術後の陥没をおこす可能性もあります。ほくろが深い場合には2回に分けた施術をお勧めします。また、部位によっては切開して除去する方法をお勧めすることもあります。

【皮膚の陥没に対して】
ほくろが深い場合は皮膚を深くまで削らないと除去できませんが、深すぎると皮膚が陥没してしまいます。特に、大きなほくろを深くまで削ると皮膚の陥没は避けられません。2回に分けた治療を行うか、切除する方法をお勧めすることもあります。

【炎症性色素沈着】
CO2レーザーを当てた後は皮膚が削られた状態となるので傷を治すために炎症がおきます。その炎症が起きている間に紫外線を浴びると色素沈着をおこす可能性があります。レーザーの照射後は2か月ほどの紫外線予防が必要です。当院では照射後の傷にも塗布できる日焼け止めクリームや透明なテープ(UVカット)をご準備しています。

【料金(税別)】
1個…¥10,000~

▼ほくろ・いぼの施術について https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/skin/mole/

▼CO2レーザー https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/skin/colaser/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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