院長Dr.石井の美容ブログ

口周りにできるシワにヒアルロン酸注入とボトックス注入

Recently updated on 9月 9th, 2019 at 03:10 pm

口角の外側にできるシワ。
2重、3重になるため意外と気になっている方も多いのでは?
笑うと余計にシワの線が深くなるため笑うこともためらってしまう、
なんて方もいるようです。

この口周りにできるシワは顎が小さく、痩せている方にできやすいです。

顎が小さいと口が閉じにくい状態となります。
口が開いていると口腔内が乾燥してしまうため無意識に口を閉じます。
この時にオトガイ筋を収縮させて口を閉じます。
オトガイ筋に力が入ると周りの筋肉や皮膚が押し広げられるため
口角の外側にシワができます。
頬に脂肪がしっかりと付いていると皮膚にハリがあるため
シワは出来にくくなります。

46歳のモニターさんです。
口周りとほうれい線、顎にシワがあるため年齢よりも老けて見えます。
施術前の写真は何も指示してなく正面を向いている状態ですが、
口を硬く閉じているように見えます。

施術前
ヒアルロン酸(ボリューマ2本)の注入とボトックス注射を行いました。

ヒアルロン酸は頬のボリュームが減少している部分と顎に注入しています。
口周りのシワには注入していません。
仮にシワの部分に注入するとシワは無くなるかもしれませんが、
頬が膨らみすぎてしまい綺麗な仕上がりにはなりません。

施術後(3ヶ月後)
施術後の写真を見るとわかりますが、頬と顎のボリュームが適度に改善するとVラインのフェイスラインとなるためホームベース型のフェイスラインからV型のフェイスラインとなり、リフトアップしたように見えます。また、頬のボリュームが改善したためほうれい線も目立たなくなりました。そして、ボトックス注射によりオトガイ筋が弱まり口周りのシワが改善しています。

顔のタルミやシワは顔の筋肉や脂肪などの変化と密接に関係しています。ヒアルロン酸とボトックスを上手に組み合わせて治療すると、より良い効果が期待できます。

施術前

↓ 

施術後(3ヶ月後)

【ヒアルロン酸注入によるリスク】
感染症、注入した部位の皮膚の不整、皮膚壊死

【ヒアルロン酸注入によるリスクと副作用】
・内出血:術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
・針孔の赤み:ヒアルロン酸注入は注入部位に針を刺すので針孔が赤くなります。赤みは2~3日で消失します。

【ヒアルロン酸注入のリスクに対する予防】
・本施術による感染症の可能性は非常に少ないですが、もしも感染が生じた際には抗生剤を処方いたします。場合によってはヒアルロン酸を溶解することもあります。

【針孔の赤みに対して】
針を皮膚に刺すことにより炎症反応がおきるため皮膚が赤くなります。炎症反応を抑える目的で注入直後はステロイド含有軟こうを使用します。また、注入直後のアイシングも有効です。

【注入時の痛みに対して】
麻酔クリームにより針を刺す痛みを軽減することができます。注入する部位によってはブロック麻酔を使うこともできます。

【感染症に対して】
ヒアルロン酸注入による感染症は非常に少ないですが、万が一、感染症が起きた場合には抗生剤の内服治療を行います。

【注入した部位の皮膚の不整に対して】
皮膚の不整とは注入した部位の皮膚がミミズばれのように「でこぼこ」が出来てしまった状態です。皮膚の厚みに合わせて注入する深さ、使用するヒアルロン酸を調節することが必要です。

【皮膚壊死に対して】
ヒアルロン酸の注入は皮下脂肪の深さか骨上の深さに注入しますが、誤って筋層内の深さに注入すると筋層内を通る血管内に入ってしまう可能性もあります。血管内に多くのヒアルロン酸を注入すると皮膚壊死を招く恐れもあります。顔面の正確な解剖を理解していることと丁寧な注入手技が必要となります。また、皮膚壊死は血管が詰まっても直ぐに壊死が起きるわけではありません。2~3日の経過で壊死が進行するので、注入直後の診察で皮膚壊死が疑われた場合にはヒアルロン酸を溶解することで皮膚壊死を予防することもできます。

【ヒアルロン酸料金(税別)】
ヒアルロン酸注入 1本・1ml ¥36,000~¥100,000

【ボトックス注射のリスク】
効果が強すぎる、効果が弱い、眉毛下垂、眉毛が吊り上がる

【ボトックス注射の副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
2.針孔の赤み
ボトックス注入は注入部位に針を刺すので針孔が赤くなります。赤みは2~3日で消失します。

【ボトックス注射のリスクと副作用に対する予防】
針を刺して注入しますので内出血をおこす可能性があります。注入時と注入直後に圧迫止血を行うことにより内出血を抑えることができます。

【ボトックス注射の針孔の赤みに対して】
針を皮膚に刺すことにより炎症反応がおきるため皮膚が赤くなります。炎症反応を抑える目的で注入直後はステロイド含有軟こうを使用します。また、注入直後のアイシングも有効です。

【注入時の痛みに対して】
麻酔クリームにより針を刺す痛みを軽減することができます。注入する部位によってはブロック麻酔を使うこともできます。

【効果が強すぎる、または、効果が弱いリスクについて】
ボツリヌストキシン治療を初めて受けられる際には効果が強すぎると違和感を感じることもあるので、最初の治療ではあえて少なめに調整する場合もあります。効果が弱い場合には2週間後に追加投与できます。

【眉毛下垂のリスクに対して】
額の治療では効果が強すぎると眉毛が下がってしまう可能性があります。初回の治療では少ない量から始めるようにしています。

【眉毛が吊り上がって見えるリスクについて】
前頭筋と皺鼻筋の付着部位にボツリヌストキシンが強く効いてしまうとまぶたが開きにくく感じられるため眉毛を挙上させて目を開かせようとしますが、前頭筋の中央部がボツリヌストキシンにより動かなくなっていると外側のみを挙上してしまうため眉毛が吊り上がってしまいます。ボツリヌストキシン注射の位置を筋肉の状態にあわせて注射する必要があります。

【ボトックス注入料金(税別)】
レジェノックス 1回 1部位 ¥14,500
ボトックスビスタ(厚労省認可) 1回 1部位 ¥25,000
ゼオミン 1回 1部位 ¥80,000

▼クマやしわにふっくらとしたハリを取り戻すヒアルロン酸注入
https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/skin/shiwatori/

▼気になる表情じわを解消するボトックス注入
https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/skin/botox/


※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。
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著者紹介

大塚美容形成外科 総院長
大塚院院長
大塚院金沢院京都院銀座院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士
大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ 大塚美容外科 石井 秀典医学博士 インスタグラム
略歴
2000年 帝京大学医学部 卒業
2000年 帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容外科・形成外科歴 23年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士
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