札幌院院長Dr.武田のブログ

食べる物と美容医療6

この食べ物と美容医療のシリーズで、血液検査の正常値は絶対値ではなく、検査会社によって異なる相対的な値であること。

正常値であっても身体に異常が存在することがあることを述べさせてもらいました。

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日常受ける血液検査の中で5つの項目をピックアップしています。

まず栄養状態の重要な指標、TP。

これが正常値の下の値だったとすると、次に腎機能の指標、BUNをチェックします。

両方の値が低い場合、蛋白質の摂取が不足、同時にビタミンCも不足している可能性が高い。

次に肝機能の指標、AST,ALTが正常値ではあるが低い場合。

既に蛋白質が不足しているのが考えられる状況で低値であれば、蛋白質不足、亜鉛不足、ビタミンBの不足が強く疑われる。

最後に貧血の指標、Hbとフェリチン。

ここで曲者なのがフェリチンの正常値。これが非常に幅が広い

Hb、フェリチンが正常値下限である場合、ほぼ栄養不足が確定的な状況下では、鉄欠乏性貧血の疑いが濃厚である。

以上全てに於いて正常値で問題なしが、蛋白質不足、蛋白代謝異常、ビタミンC,B不足、亜鉛不足、鉄欠乏性貧血疑い、になり得るのです。

低値。私は血液検査で全部正常値。

これには注意が必要です。

低値は高値より怖いのです。

食べる物と美容医療5で紹介させて頂いた患者様はニキビと全身の倦怠感が主訴との事でしたが、蛋白質の積極的摂取、ニキビの出現に関係している交感神経の過度な緊張を緩和するため、ストレスを避けること。ストレスはまた、ビタミンごBを大量消費します。ビタミンBのサプリメント投与、糖質の過剰摂取抑制。

これで快方に向かったとのことです。

正常値なのに何かしっくりと来ない。

皆様も、健康診断の結果を今一度ご覧頂く事を、是非お勧めします。

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※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。

著者紹介

札幌院院長札幌院

武田 昇Noboru Takeda M.D.

札幌院院長 武田 昇 大塚美容外科 札幌院 ドクター武田ブログ
略歴
1990年 札幌医科大学 卒業
1990年 札幌医科大学附属病院皮膚科形成外科 入局
1993年 札幌形成外科病院 入局
1996年 旭川赤十字病院 入局
1998年 大塚美容形成外科 入局

美容形成外科歴 32年

所属学会・団体
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
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