本日は賛助会員としてお世話になっている、絵本・児童文学研究センターの文化セミナーのお話を。
私の出身地、小樽には昨年まで伊藤整文学賞と児童文学ファンタジー大賞、二つの文学賞がありました。
衰退が進む地方都市にあって、2つもの文学賞を抱える街を出身地に持つことに、多少なりとも誇らしい気持ちを持っていましたが、残念な事に伊藤整文学賞は終わりを告げ、現在は児童文学ファンタジー大賞だけになりました。
その、主催団体による文化セミナー、『人類の行方』。
一昨年に初めて、文化セミナーに参加させて頂きましたが、通常であれば一人一人で1時間単位の講演会を行う著名人が何人も一度に会する豪華さ。
今回も、山折哲雄氏、養老孟司氏、斉藤惇夫氏、茂木健一郎氏という各界のビックネームが揃っています。
当院の待合室に、文化セミナーのポスター、パンフレットをご用意させていただいています。
先日、テレビ番組で、養老孟司先生が、お金の話をされていたのが非常に興味深い話で、海外で蝶の採取をされていた時、水を飲みたいと思って財布にたくさんお金が入っていても何にもならない。結局、山を降りて、民家で水をいただいたという話。
自分の経験した患者様で、美容外科そのものが存在しないという国の出身の方のお話。『私は、自分の妻に、自分の国には存在しない美容外科というものを受けさせ、それを財産として持ち帰りたい。』
両方に共通するのは、お金、というものの存在の薄さ。
これが人類の行方というテーマを解く一つの鍵になるのではないかと思います。
11月15日。
用事がなければ参加したいな、と思案中です。

