男性型脱毛、嫌な言葉です。
これは、程度の差はあっても睾丸を有する人間にはすべからく平等に訪れる、いわば自然現象とも言える事柄です。
原因は、遺伝と男性ホルモンの影響、この二つに絞られますが、副因もいくつかあるのでそれを絡めてお話していきたいと思います。
毛とは毛包を一つの単位として発生してくる糸状の物で、基本、毛母細胞から発生してきます。
一つの毛包から生まれる毛の本数は人種、髪の色で異なり、一番多いのが金髪、以下、栗毛、黒毛、赤毛と続きます。
簡単に髪の毛の一生を説明すると、毛母細胞は大体6年間の成長期がありその後の後期成長期、脱毛期、休止期、再発毛というサイクルを巡っています。
時として、身長160センチ位の女性が、踵まで伸びる毛を披露している写真を見ますが、髪の成長は一ヶ月1センチ。一年で12センチとすると実に髪の毛の寿命が14年近くあることになり、人によって髪の毛の寿命は異なり、異常なまでの長寿を示す場合もあることが窺い知れます。
毛が薄くなると言う現象は、毛の寿命が短くなり、同時に毛が細くなる、いわゆる軟毛化が原因で起きてきます。
軟毛化した毛と軟毛化しない後頭部の毛を、一部組織を採取してその断面を見てみると、軟毛化した毛は、断面図でも非常に浅い部分に根元が遷移し、短い柔らかい毛に変化しているのが一目瞭然に分かります。
この寿命の短縮と軟毛化に大きな影響を及ぼしているのが、遺伝と男性ホルモンなのですが、遺伝は今現在、対処法がありません。
そこで次回、薄毛を隠す方法、そして男性型脱毛の治療指針、女性のフィナステリド(プロペシア)の内服の可能性についてお話してみたいと思います。
昨日は、家族で新札幌の元祖エビそばの、「縁や」さんにお邪魔しました。
縁やさんは、大塚の隣、東京池袋の東武百貨店に出店されていた時期があり、私も一度、長蛇の列に並んで食べました。
時が移って、今は親しくお話させて頂ける仲になりました。
11月中旬には、ススキノ、ラフィラで食べられるようになるとのことで楽しみにしています。

