横浜院院長Dr.井田のブログ

毛のお話3

本日は男性型脱毛の薬物治療について。 現在、男性型脱毛に対する治療指針というのが出来上がっていて、そこで用いられる薬物は、ミノキシジルとフィナステリドの2種類となっています。

ミノキシジルは外用剤で、ロゲイン、リアップなどの商品名で知られ、女性用も販売されています。 ミノキシジルは、元々高血圧治療の内服剤として用いられ、内服している人の中に多毛が多く見られたことから植毛剤として開発された経緯があります。 実際の男性型脱毛に対する有効率は、甘く見て50パーセント。

簡単に言えば、半か丁かの世界となります。 統計上の自覚症状の欄で気になったのが、「悪化した」という訴えがかなりの割合で存在すること。 これは恐らく、悪化したのではなく、薬の効果が無く脱毛が進行しただけではと思われます。

男性型脱毛は進行し続ける物だと言う事実を、まず認識しなければなりません。 外用で用いる限り大きな副作用はありませんが、アレルギー反応で頭皮が赤くなる人がいます。

ミノキシジルの有効率が半分しかないため、次に登場したフィナステリド、 商品名プロペシア(内服)に大きな期待がかかりました。 見事期待に答え、プロペシアの有効率は80パーセント以上。東洋人には非常によく効く薬と言えます。 作用機序は、男性ホルモンの中のテストステロンがDHTに変化するのを防ぎ、DHTが毛母細胞に接着して髪合成を阻害するのを防ぐことによります。 用量は1ミリグラムの物を使用しないと効果は見られませんが、外用にしても内服にしても効果が出てくるのは半年単位。 とにかく息の長い治療が必要となるのが髪の毛です。

プロペシアは今現在、一般的に女性には用いられません。 しかし、一定の条件の下、患者様の承諾を得て投与が可能なクリニックが増えています。 ミノキシジルを一定期間使用して効果が見られない、閉経後の妊娠の可能性の無い女性という条件の女性に対し投与し、かなりの効果を得ているとのことです。

もちろん、内服、外用、併用して治療される方もたくさん居られます。

こんな物は面倒だ、ベルルスコーニのように植毛だと言われる方も多いと思いますが、残念ながら、内服、外用療法は手術をしても逃れることは出来ません。 植毛前に毛を太く元気にする目的で内服をしたり、植毛後に毛の軟毛化、脱毛を防ぐために内服は、毛を保ちたければ一生続ける必要があるのです。

毛に関しては、書こうと思えば、いくらでも書けるのですが、ここらで一区切りとして、終了します。

 

最後に一言。 「髪は生えるんです。ただ、治療をやめれば戻るんです。」

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健康維持を目的に、週に40キロほど走ります。

9月28日は余市フルーツマラソン、10月5日には札幌マラソンに出る予定です。

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著者紹介

札幌院院長札幌院

武田 昇Noboru Takeda M.D.

札幌院院長 武田 昇 大塚美容外科 札幌院 ドクター武田ブログ
略歴
平成02年 札幌医科大学 卒業
平成02年 札幌医科大学附属病院皮膚科形成外科 入局
平成05年 札幌形成外科病院 入局
平成08年 旭川赤十字病院 入局
平成10年 大塚美容形成外科 入局

美容形成外科歴 30年

所属学会・団体
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
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