札幌院院長Dr.武田のブログ

冬場の乾燥対策 2

冬場、乾燥から皮膚を守る。

それは、失われた水分を補い、より高め、守る。

もっと言えば、洗顔時から皮膚を傷つけないように最大の注意を払うことに尽きます。

以前にお話ししたかもしれませんが、30年以上前の中国においては、肝斑と呼ばれる主として女性の両頬に出現する薄いシミは、殆ど無かったと言われています。

もちろん美容医療の発達により、肝斑がよく見つかる様になった、生活レベルが上がって治療に訪れる人が増えたのも事実だとは思いますが、別の視点を持つ美容外科医、皮膚科医も多数存在します。

その原因は何か。

熱心に洗顔しすぎて皮膚に炎症を引き起こし、結果、炎症後色素沈着を引き起こしている。

30年以上前の中国では洗顔が一般的ではなかった?

極論する美容外科の中には、「肝斑は存在しない」。

そこまで言わなくても、レーザートーニングと言う肝斑のレーザー治療で肝斑が治った人は、もともとが肝斑ではないのだ、と言われる先生もいらっしゃいます。

くれぐれも、熱心に顔を洗い過ぎないように。

今日も、お猿さんの様に顔の輪郭が赤くなっている患者様がいらっしゃいます。

 

 

 

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洗顔はまた別の機会に譲って、まずは傷ついた荒れた皮膚に補うのが、セラミドを含んだ化粧水とビタミンCを含んだ化粧水。

ヘパリン系物質を含んだ化粧水で皮膚の悪循環を断ち切れない場合、皮膚の角質の主成分であるセラミドを直接補充してやります。痛めつけられた皮膚は当然炎症を引き起こしており、炎症後色素沈着、つまりはシミの危険性をもはらんでいます。そこで活躍するのがビタミンCで、皮膚の炎症を迎え、シミが出来るのも抑制します。

これが補いのステージ。

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次に補った物をより高める段階。

セラミドにさらなる保湿成分、ヒアルロン酸を含んだ化粧水を重ねて行きます。

若年層ではここまでで終了して良い場合もあります。

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そして最後に高めた皮膚の状態を守る。

皮膚と同じ構造であるラメラ構造を持つクリームで外から皮膚を保護。細胞の新陳代謝を促進することで知られるコエンザイムQ10を、国内最高水準の濃度で配合した贅沢なクリームです。

ただこれらの類似製品をネットで購入されるのではなく、医師の診察と言うスパイスで全く違う結果になる場合もあります。

冬の皮膚のトラブルのお話は、まだまだ続いて行きます。

http://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/skin/ope/nb.html

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著者紹介

札幌院院長札幌院

武田 昇Noboru Takeda M.D.

札幌院院長 武田 昇 大塚美容外科 札幌院 ドクター武田ブログ
略歴
1990年 札幌医科大学 卒業
1990年 札幌医科大学附属病院皮膚科形成外科 入局
1993年 札幌形成外科病院 入局
1996年 旭川赤十字病院 入局
1998年 大塚美容形成外科 入局

美容形成外科歴 32年

所属学会・団体
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
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