横浜院院長Dr.井田のブログ

薄着の季節ですね

札幌も長い冬を終えて薄着の季節が到来します。

そこで気になるのは、ボディラインの悩み。

今日は脂肪細胞についてお話ししてみます。

我々の体にある脂肪細胞は、肥満という観点からは厄介な存在ではありますが、体重の10%から20%を占める、人にとって最大の内分泌臓器という側面も存在します。

また脂肪細胞の中には、ある程度の臓器に分化可能な脂肪細胞由来幹細胞が含まれることから、乳がん切除後の乳房の再建への応用が期待され、人にとっては、残しておきたい宝物としての顔も存在します。

しかしながら、過剰な脂肪細胞の肥大蓄積は、成人病予防の観点、ボディラインの悩みの解消から避けたい事象ではあります。

脂肪細胞には褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞があるのが知られています。

で、脂肪細胞の数はどう変化するのか?

2008年に、科学誌natureで発表された興味深い論文が存在します。

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年齢ごとの脂肪細胞数を縦軸にとったグラフです。

脂肪細胞数の数え方は非常に難しいの省略、一人の人の経時変化では無く、600人近くの被験者を用いて作成した研究結果です。

上の赤線がいわゆる肥満状態の被験者、下の青線が普通体の方の被験者。

いずれも、概ね20歳頃まで脂肪細胞数が増加していますが、その後はほぼ横ばい。細胞数はやはり肥満者の方が多いのがわかります。

これらのデーターを元に、私が美容外科医として働き始めた20年前は、『二次成長が終了した頃には、脂肪細胞の数は一定になり脂肪吸引すれば、その場所についてはもう太くならない』と説明していました。

この大量データーの統計から、基本、その方向性については、自らの診療・治療経験から変わらないと考えています。

しかしながら、最近の脂肪細胞の培養を伴う肥満の研究から、成熟脂肪細胞が一定の脂肪滴を貯蔵すると大きくなるのをやめて細胞分裂する。

すなわち数が増えることを示唆する研究結果もみられます。

『脂肪吸引すれば、おおむねその部位については、もう太ることは無い。でも安心して体重が増えすぎると他の場所が酷いことになるから気をつけようね。体重を減らせとは言わない。吸引した時の体重を維持しよう』

大量に吸引して減少した脂肪細胞数が元の状態まで分裂を繰り返すことはないだろう。

今のところの、私の治療経験からの感想です。

次回は脂肪細胞の減らし方、メソセラピー、脂肪吸引についてお話ししてみたいと思います。

 

 

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著者紹介

札幌院院長札幌院

武田 昇Noboru Takeda M.D.

札幌院院長 武田 昇 大塚美容外科 札幌院 ドクター武田ブログ
略歴
平成02年 札幌医科大学 卒業
平成02年 札幌医科大学附属病院皮膚科形成外科 入局
平成05年 札幌形成外科病院 入局
平成08年 旭川赤十字病院 入局
平成10年 大塚美容形成外科 入局

美容形成外科歴 30年

所属学会・団体
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
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