二重の経過についてのお話は一度お休みして、脂肪吸引の経過。
いかにボディーは変化するのかをお話ししてみたいと思います。
三十代の女性。出産以降の体重増加、皮下脂肪の沈着を主訴にご来院されました。
皮膚の状態も問題なく、チューメセント法と呼ばれる局所麻酔による脂肪吸引を計画しました。
大塚美容形成外科は、伝統的に局所麻酔による脂肪吸引にこだわって手術を行っています。
『局所麻酔の脂肪吸引手術では、手術死亡例は極めて少ない、と言うより、聞いたことがない』
厳しく鍛えられた手技を持ってすれば、局所麻酔でも患者様を痛がらせることもなく、しかも大量に脂肪を吸引することが可能だからです。
余談ではありますが、ピュアグラフトという脂肪吸引で得た脂肪を胸の豊胸に用いる手術で、その使用器具の説明会が以前、当院の医局会でありました。
その際、日本における大手美容外科他院の脂肪吸引で用いられる局所麻酔の濃度について知る機会がありました。
某美容外科では、全身麻酔併用にもかかわらず、なんと局所麻酔の濃度が当院の約2倍。
手技が下手でも、これなら患者様は痛がらないでしょう。
でも、この深く痛くない麻酔が重大な事故を引き起こす、大きな原因となります。
脂肪組織は他の臓器に比べ知覚神経が乏しく、痛みが少ない。
一方、筋肉、内臓などは痛みに敏感である。
この差を用いて、濃度の薄い麻酔を使うからこそ、脂肪以外の部分に器具が当たると痛く、決して脂肪組織以外は痛めることがないわけです。
それを、全身麻酔に加え、倍もの濃い局所麻酔を併用する。
絶対に痛くないと思いますが、私はお勧めしません。
手術後1週間の状態。
ウエスト下部に沈着した脂肪が減少し、下腹部の脂肪沈着も消えています。
チューメセント法の特徴は、皮下出血の少なさです。皮膚を露出する職業の方でも、約2週間あれば仕事に復帰可能とお話ししています。
これが1ヶ月後2ヶ月後、いかに変化するのか?
どんどん体は変化していきます。
次回以降、変わりゆく臨床写真をご提示させていただきたいと思います。
【脂肪吸引によるリスク】
感染症、皮下出血、傷跡、変形
【脂肪吸引による副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は3週間程度で自然に消失します。
2.術後の痛み
脂肪吸引した部位は術後に2週間程度の痛みがあります。また、立ち上がる動作や歩き出す動作の時に感じる違和感は2か月程度あります。
3.術後の腫れ
大きな腫れは2週間程度、小さな腫れは2か月程度あります。腫れを抑えるために術後は弾性ストッキングを着用します。
【リスクと副作用に対する予防】
術後の腫れを抑える目的で1日の入院をお勧めしています。入院中は包帯で圧迫できるので術後の腫れを軽減することができます。術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。
【料金(税別)】
ピンポイント脂肪吸引
二の腕の外側…¥86,000
肩…¥86,000
背部(脇の裏)…¥93,500
胸部(内部)…¥71,500
胸部(下部)…¥74,500
胸部(側部)…¥93,500
腹部(上部)…¥128,000
腹部(下部)…¥149,000
ウエスト…¥128,000 腰部…¥128,000
臀部(上部)…¥128,000
臀部(下部)…¥128,000
大腿(内側)…¥149,000
大腿(外側)…¥149,000
大腿(前面)…¥93,500
大腿(後面)…¥86,000
膝(内側)…¥86,000
膝(前面)…¥86,000
ボディデザイン脂肪吸引
二の腕ライン…¥ 250,000
腹部(上部腹ライン)…¥380,000
腹部(下部腹ライン)…¥380,000
腰ライン…¥300,000
臀部ライン(おしり)…¥380,000
大腿(内側のライン)…¥380,000
大腿(外側のライン)…¥380,000
膝(内側のライン)…¥210,000
膝(下部)…¥128,000
下腿ライン…¥380,000
足首ライン…¥250,000

