今日は、肥満と脂肪吸引についてお話ししてみたいと思います。
一口に肥満と言っても、性別、年齢などで微妙に治療法は異なります。以前、産婦人科の医師が書かれていた論文で記憶に残っているのが、「年齢による脂肪蓄積部位の変化」、についてです。
女性が閉経を迎える50代以降、大腿の内外則の脂肪蓄積が腹部、及び内臓に移動するというもの。
卵巣が衰え、女性ホルモンの下降と共に、女性も脂肪沈着の様式が男性に近ずくのかと考えました。
しかしながら、現代医学の現状では、更年期障害の治療目的の女性ホルモンの投与、プラセンタ注射、内服などエイジングケアが花盛りで、一概にそういった変化が生じるとは限りません。
性別、年齢、丁寧な問診による内服治療の確認、実際の触診、身長、体重、で最適な治療法のご案内をさせて頂くわけです。
そこで、今日はいくつか分類して大体の治療方針をお伝えします。
1 女性 標準体重 一部の脂肪沈着が気になる。
この場合、迷うことなく脂肪吸引。
2 女性 肥満 取り敢えず一番目立つところだけでも脂肪吸引したい。
ダイエット内服剤と脂肪吸引の併用。
3 女性 極端な肥満 楽に全身麻酔で一気に脂肪吸引したい。
最も脂肪吸引の適応が無い。生活指導とダイエット内服により体重を大幅に減らしてから気になる場所だけ脂肪吸引です。
4 男性…。
ケースバイケース? 以前、ボディービルダーで大胸筋の筋繊維の束を皮下脂肪をこそげ取る事によって浮き出させたい、と言う希望の患者様がいらして、協力させて頂いた事があります。
ただ、男性の場合は内臓脂肪の沈着がほとんどのため、ダイエット内服と生活指導がメインとなります。
次回は問診の次、痩身治療の花、脂肪吸引についてお話ししてみたいと思います。
先週、産休中の看護師さんがお子さんを連れて来てくれました。
子供大好きの私。
暫し、遊ばせて頂いて至福の時間を過ごさせて頂いた次第です。

