横浜院院長Dr.井田のブログ

ピュアグラフト(脂肪注入による豊胸術)

美容外科の手術は患者様の満足感が全て。

患者様に失礼に当たると思い、経過の写真を見ていただいて手術結果に満足していただくと言う事を、私は殆どしません。

満足感こそ全てだと考えるからです。

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豊胸手術は、長年、美容外科医をやっていると、まさしく鬼門の一つ。

『豊胸に、いい手術って無いんだよな。』

正直な美容外科医のため息です。

豊かな胸を手に入れたい女性の、10年来の経過です。

最初、CMCジェルバッグによる豊胸術を10年前に行いました。挿入したバッグのサイズは200cc。

約2カップのサイズアップを狙っての手術でした。2番目の写真が豊胸後の状態です。

約2年前か右側の乳房の張りがなくなり始める。CMCバッグの破損です。(3番目の写真)

右側の胸に傷をつけたくないという患者様の意見を尊重。右側は破損バッグをそのままに、左は腋から抜去して、大腿から採取した脂肪によるピュアグラフトを行いました。

4番目の写真が術後1週間抜糸時の画像です。

その後、残しておいた右のバッグが悪さを始めました。急激に右側の胸の腫脹が始まったのです。

一度注射器で貯留液を抜きましたが、再び腫脹。

やむなく右胸、乳房下縁から1センチほど切らせていただいて、右もCMCバッグを除去させていただきました。

人工物を全て取り除き、脂肪で置き換えた状態が5番目の写真。手術後、約2ヶ月目の状態です。

ほぼCMCバッグと同等の結果を得られた。

私は、そう思いました。

ところが、患者様から意外な一言。

『全く脂肪が付いていない。これは医療ミスではないか?』

この時点で、私は初めてスタッフに昔の写真を出させます。

私の技術が拙かったか。患者様に迷惑をかけてしまったか?

落ち込みの極致です。

写真を見てみる。

自分のプラン作成、手術内容、結果。

よく吟味すれば、最初に右のバッグを残して手術してしまった。患者様に同情してしまった。それが悪かった。

そう感じました。

最初の写真と最後の写真を食い入るように見る。

決して悪い結果であるとは思えません。

『手術結果が良くないから、ヒアルロン酸を無料で入れてください。』

との、患者様のご依頼は、残念ながらお断りしました。

まだまだ、豊胸修行は続きます。

【高濃度脂肪注入術によるリスク】
感染症、傷跡、しこり、変形

【高濃度脂肪注入術による副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。内出血は3週間程度で消失します。
2.術後の痛み
注入後は軽度の痛みが出現する場合があります。注入部の痛みは1週間程度で痛みは消失します。脂肪吸引部は1か月程度の痛みがあります。

【リスクと副作用に対する予防】
注入すると内出血をおこす可能性があります。注入時と注入直後に圧迫止血を行うことにより内出血を抑えることができます。

【注入時の痛みに対して】
注入前に患部に対して局所麻酔を行いますので注入時の痛みはほとんどありません。しかし、局所麻酔自体に痛みがあるので、痛みが心配な場合は静脈麻酔を併用します。

【感染症に対して】
高濃度脂肪注入による感染症は非常に少ないですが、万が一、感染症が起きた場合には抗生剤の内服治療を行います。症状が重たい場合には胸部の洗浄処置が必要になります。

【吸引部の傷跡に対して】
患部に対しては注入のみなので傷はできませんが、脂肪吸引を行う箇所は切開が必要になります。傷跡は通常6か月程度赤くなりますが、個人差もあります。

【しこり形成に対して】
注入した脂肪が壊死するとしこりとなります。注入の際には壊死を起こさないように専用の注入器(セルブラッシュ)を使用して丁寧な注入を行います。また脂肪の生着率を良くする目的でピュアグラフトを用いて高濃度脂肪を注入しています。

【吸引部の変形】
吸引部に十分な脂肪がある場合は問題ありませんが、十分な脂肪が無い場合には無理に脂肪吸引を行うことで凹凸などの変形を起こす可能性があるので、お勧めしないこともあります。

▼高濃度脂肪注入術https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/bust/puregraft/

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著者紹介

札幌院院長札幌院

武田 昇Noboru Takeda M.D.

札幌院院長 武田 昇 大塚美容外科 札幌院 ドクター武田ブログ
略歴
平成02年 札幌医科大学 卒業
平成02年 札幌医科大学附属病院皮膚科形成外科 入局
平成05年 札幌形成外科病院 入局
平成08年 旭川赤十字病院 入局
平成10年 大塚美容形成外科 入局

美容形成外科歴 30年

所属学会・団体
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
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