受付にいただく電話で、非常に多い問い合わせの中に、『これは保険で治療可能ですか』というものがあります。
国民皆保険制度の日本においては、自由診療の機会に触れることは極めて稀で、こう言った質問も当然なことと考えます。
ですが、実際に患者様の診察を行っていて、これは拡大解釈ではないか。
『患者様の為』という大義に名を借りた、保険適応外治療では、と感じることが非常に多くなってきています。
それを感じさせる事案が、『口コミ』投稿の中にも散見されます。
刺青を消しに行った。小さいから切除して取った。カルテ、手術名には『皮膚腫瘍切除』?と記載されていた。
これが、そのクリニックでどう処理されたのかは分かりません。自由診療で患者様からお金を頂き、患者様の心を労わるために皮膚腫瘍切除と記載した、と信じたい。
ただ、皮膚科、形成外科の悪しき慣習で、こう言った事例を保険適応で行っていたのを、20年以上前には度々見聞きしました。
つい先日も、新聞紙上では医療費削減に向け、『ジェネリック医薬品の割合を80%にまで』との文字が躍っていました。
それより先に、まず保険診療適応の適正化が先ではなかろうかと思います。
ただ、保険診療の点数検査が、同じ地区の同業の、場合によっては仲間の医師が行っている現状ではまず無理。
ゆえに一網打尽的にジェネリック医薬品の使用に持っていくしかないのかとも考えます。
医者だけの問題ではありません。
保険診療にたかり、すがる人々の問題は非常に根深いのですが、保険診療をほとんど受けたことのない私のような?人種にとっては、保険料高騰という負の遺産となって襲いかかってきます。
次回、眼瞼下垂を例にとって、この問題の話を進めていきたいと思います。
自宅のガーデンキッチン。
札幌では、北海道神宮祭、6月中旬までに野菜を植えれば大丈夫、と言われています。
今年は、トマト8本、きゅうり4本、とナス。
食べるのもそうですが、すくすく育つ様を眺めるのが大きな楽しみです。

