横浜院院長Dr.井田のブログ

良きサマリア人の法 5

まずは正常な上眼瞼の患者様の解剖図を書いてみました。

上眼瞼模式図

いつも患者様に説明する際、カルテに書き込みながら説明している模式図です。

正面を見ていただいた時、黒目が小さく見える大多数の原因は、東洋人に多い一重で皮膚が弛緩して余り、下に垂れ下がっているのが原因です。

上図の左側の模式図をご覧ください。

皮膚がまつ毛を押し下げて下に飛び出しているのが分かります。

こうした場合、眼瞼下垂とは言いません。

偽眼瞼下垂、皮膚弛緩、が正式な状態。

正面から写真を撮影して、眉毛が上に上がってるのを判断材料に眼瞼下垂として送られてきた写真で診断されている先生もいらっしゃりますが、それも間違い。

皮膚が弛緩して視界を遮っていれば、眼瞼下垂ではなくても眉毛をあげて視野を確保しようとすることはあり、あくまでも眉を押さえて眼瞼を開け閉めする状態を確かめなければ本当の下垂かどうかは分からないのです。

また、黒目が小さく見える原因には他に、顔面神経麻痺の有無なども合わせて考慮しなければならず、そもそも送られてきた写真と簡単な問診でわかるものではないのです。

ところが、他院で、『あなたは眼瞼下垂で皮膚を切らないと治らない』と言われて、セカンドオピニオンを求めて当院にいらっしゃる患者様が、大変多くなってます。

詳しく診察すると、半数以上は単純な一重、皮膚弛緩症、偽眼瞼下垂の患者様。

『保険診療の範囲で、やってやればいいじゃないの』

こんな言葉が聞こえてきます。

その背景には、眼瞼下垂の手術の保険点数が、思いの外、高い。

詳しい額はわかりませんが、初診料、手術料、再診料を含めると、患者様負担で約5万円ほどにはなるでしょうか?

とすると、医療機関には15万以上の収入をもたらすことになります。

ここまでなら、ブログで殊更に声を高めることはしません。

切ることによるリスク。

前回書いた視界が広がることによって生じるリスクは、埋没法も眼瞼下垂の手術も多かれ少なかれ同じ。

決定的に異なるのは、一旦メスを入れると元に戻せない、修正が異常に困難となる点です。

ここで警鐘を鳴らす理由は、10代でも眼瞼下垂と判断される偽眼瞼下垂の患者様が非常に多くなっているからです。

埋没は、普通の2箇所留める方法で、約10%の患者様で元に戻ります。

でも、反対に考えれば、9割は皮膚を切らない簡単な方法で、大きくなった瞳を手に入れることができる。

そして何より、一月以内であれば、元にも戻すことも可能です。

『まずは埋没。それで元に戻れば切開』

これが大塚スタイル。

10代であれば尚更です。

偽眼瞼下垂の患者様に、誤診断により、切る手術を勧めてしまう。

100パーセントありません。

写真を送って診断してもらうことの危険。

眼瞼下垂の診断では無理があり、危険を伴うのを分かって頂ければと思います。

 

 

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著者紹介

札幌院院長札幌院

武田 昇Noboru Takeda M.D.

札幌院院長 武田 昇 大塚美容外科 札幌院 ドクター武田ブログ
略歴
平成02年 札幌医科大学 卒業
平成02年 札幌医科大学附属病院皮膚科形成外科 入局
平成05年 札幌形成外科病院 入局
平成08年 旭川赤十字病院 入局
平成10年 大塚美容形成外科 入局

美容形成外科歴 30年

所属学会・団体
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
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