先週は、幸いなことに多数の患者様に恵まれましてブログを休ませて頂きました。
消費増税の影響も無く、忙しく働かせて頂いている事に感謝申し上げます。
さて、本題。
切開重瞼で重瞼ラインが消失することはあるのか?
少なくとも自らの手術例の中には見出すことは難しい。
100%と言い切るのは逆に横暴と思いますが、極めて稀だと言えます。
ところが、よく来院されるのです。
他の美容外科で切開したが戻ったという患者様。
不思議と、ある美容外科に集中しています。
図の如く、皮膚及びそれに付着する眼輪筋を、目を開ける作用を持つ上眼瞼挙筋及びその延長にある瞼板に縫い付けることで二重瞼は形成されます。
誰でも目を閉じた時は一重瞼。
瞼を開ける筋肉が動いた時に、皮膚を引き込むことで二重瞼になるわけです。
一重瞼に戻った患者様の手術をさせて頂くと、必ずと言って良いほど二重のラインの真下だけにしか瘢痕と呼ばれる皮下の傷跡が残っていません。
大塚美容外科では、それを「切開埋没」と呼び、決してやってはいけない手抜き手術と厳しく教育されます。
切開重瞼の手術は、脂肪が余剰であればそれを除去し、二重のラインより下の睫毛付近まで剥離して二重のラインから下の皮膚をラインではなく面で接着して後戻りしないようにして処置して初めて終了します。
同じメーカーの同じ電化製品を買うなら一円でも安い方が良いかもしれません。
しかし、美容外科でそれは通用しません。
同じ名前の手術でも。全く違う内容であることが普通の世界だからです。
美容外科で安い所は一軒もありません。
全て値段相応か高い。
患者様の皆様には。是非、値段相応、を見つけられるよう心掛けていただきたいと切望いたします。
次回、木曜日には切開重瞼術の注意点を、眼瞼下垂という病気のお話を交えて進めて行きたいと思います。

