切開重瞼。
線ではなく、面で上瞼の皮膚と瞼板、上眼瞼挙筋と接着できる。余剰な脂肪、皮下組織を除去出来る点で非常に優れている反面、患者様には何時も二つの注意点を申し上げています。
1 十分なダウンタイム。出来れば2週は取れること。
2 切開重瞼は戻りません。反対も然り、戻せません。
本当は戻す、あるいは二重の幅を狭くする手術はありますが、とてつもなく難しい上、高額です。
まずは、単純に埋没で、我が大塚美容形成外科の社是。
しっかりとした適応、二重の幅を見誤る事がなければ、9割以上の患者様は埋没で事足りるし、患者様のご負担も少なくて済みます。
全く皮膚の厚ぼったさ、上瞼の脂肪も少ない患者様で、今日も「他の美容外科で埋没ではすぐ戻ると言われた」、と言って
当院に患者様がいらっしゃいます。
少し話が脇にそれますが、昨日の札幌のラジオ放送で、ススキノの名門バー山崎、の山崎さんがサービス業の心得についておっしゃっていました。
「あのね、一人のお客様から、あまり沢山とっちゃダメですよ。」
行かれるお客様へのアドバイスは、
「バーに行く時は、お酒の事が分からなければ、そのままいらして下さい。バーテンダーがちゃんとしますから。」
必要も無い手術をして余分にお金を稼ぐ。
決してしてはいけないことだし反面教師として肝に銘じたい。患者様におかれましては、無防備でご来院頂いても被害を与えない、そんなクリニック作りを心がけて行きたいと思う次第です。
ところで、こんな目に見覚えはありませんか?
次回、見せかけの眼瞼下垂、本当の下垂についてお話しして行こうと思います。

