形成外科は粉瘤に始まり粉瘤に終わる?
形成外科医としての修行途中、北大出身の有賀先生の病院に預けられた時に教えられた言葉です。
美容外科は埋没重瞼に始まり、埋没重瞼に終わる。
埋没重瞼、二重まぶたを皮膚を切らずに形成する方法ですが、これを簡単だと言う美容外科医は信用に値しません。
形成外科の専門医を取得後、大塚美容形成外科に入職以来18年。
未だに、如何に腫れを少なく、そして二重のラインを消失させないようにするにはどうしたら良いのか。
日々研鑽の日は続いていますし、自分がメスならぬ、埋没用鑷子を置くその日まで、それは続くでしょう。
少し前置きが長くなりましたが、克誠堂出版の月刊誌、形成外科の美容外科特集で当院の大塚院院長の石井先生の埋没重瞼の論文が掲載されました。
ここに依頼され論文が掲載される事は、日本における埋没重瞼のスタンダード、基本は当院にある事に他なりません。
今回の論文で興味深いのは、2011年以来、当院が重瞼ラインの消失を防ぐ切り札として投入した術式、連結型の埋没法の長期の結果が出たこと。
上図、下の従来の2箇所を単独で固定する際の重瞼ラインの消失率が5から10%だったのに対し、上図、上の3本連結固定では1・5%に。
これは画期的な数字で、驚愕に値します。
しかも対象症例数が700例に近く、信用に値する価値あるデーターだと言えます。
手前味噌になりますが、実は私、武田の施術した連結法での重瞼消失症例は、今のところありません。
埋没法は戻る、は古い!
埋没なのに戻らない、が今の大塚美容形成外科のスタンダードレベルです。
たるみの強い、脂肪の多いタイプで埋没法を諦めていた方にも朗報だと言えます。
それでも、やはり対象外の方がいるのも事実。
とにかく、一度診察させて頂ければ、と思っています。
次回は実際の臨床写真を掲示して、二つの術式の効果の違いについて、お話してみたいと思います。

