札幌院院長Dr.武田のブログ

都合の悪い真実1

ドイツの高級乗用車グループ、フォルクスワーゲンの都合の悪い記事が新聞紙上に踊っています。

私たち美容外科医が避けて通れない、そして最も症例数が多い患者様がフィラー。

いわゆるヒアルロン酸、レデイエッセと呼ばれる注射剤を、皮膚、皮下組織に注射することによって、シワの陥没を修正したり、鼻根部の鼻筋を通す、顎を出すことにより美容的な効果を引き出します。

特別な道具を必要としない反面、外科的知識、素養がないと取り返しのきかない悲惨な結果を招く場合があります。
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先週、参加させて頂いた日本美容外科学会総会。

学会のメインテーマが、非侵襲的手術。

すなわち、メスを用いない美容療法についてのディスカッションが大部分を占める内容でした。

自分の診療内容でも、かなりのボリュームを占めるフィラーを用いた美容治療。

その不都合な合併症について、何度かに分けてお話ししていきたいと思います。

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なぜ、自分たちの業界に対し何の利益にもならない内容をブログに書く気になったのか。

それは、克誠堂出版社の雑誌形成外科の、札幌の美容形成外科で起きたフィラーによる悲惨な合併症の論文を読んだのがきっかけです。

フィラーは、ある程度の基礎解剖学的知識を持ち、合併症予防の幾つかの手技的コツ、特殊な薬剤を持って臨めば、ここまで悲惨な結末にはなりません。

一般の皮膚科とか、あるいは歯科の医院でまで使用されているフィラー。

その最低限の備え、知識が欠如したまま治療を行っている施設が大半なのではないか。

患者様が自分の身を守る上で必要な、クリニック選びに役立つ幾つかの情報を、何度かに分けてお話ししていこうと思います。

 

 

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※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。

著者紹介

札幌院院長札幌院

武田 昇Noboru Takeda M.D.

札幌院院長 武田 昇 大塚美容外科 札幌院 ドクター武田ブログ
略歴
1990年 札幌医科大学 卒業
1990年 札幌医科大学附属病院皮膚科形成外科 入局
1993年 札幌形成外科病院 入局
1996年 旭川赤十字病院 入局
1998年 大塚美容形成外科 入局

美容形成外科歴 32年

所属学会・団体
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
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