札幌院院長Dr.武田のブログ

軟膏で、シミ取り?

各種レーザー治療が発達する中、意外と効果の高い、数ヶ月以内に一定の効果が望める軟膏によるシミ取りは知られていません。

ハイドロキノン、コウジ酸によるシミ取りは古くから行われています。

主として、メラノサイトと呼ばれる色素を産生する細胞を抑制し、色を作らないように仕向ける物。

理論的には正しいのですが、これだけだと、何年も塗布して少しうすくなった、ということになりかねない治療法と言えます。

これに、皮膚の新陳代謝、生え変わりを促進する薬剤を加えた治療が当院のシミ治療です。

その肝心要の薬剤名は、トレチノイン、レチノイン酸と呼ばれる物で、アメリカでは皺に対する治療薬として米国食品衛生局、FDAの認可も取れている薬剤ですが、日本においては保険認可されておらず、自由診療扱いとなっています。

ここで大切なのは、一般市販されている、レチノール、レチニールエステル含有クリームとの違いです。

皺に効くと宣伝され市販されている、一万円から二万円のクリームの大半がそうですが、レチノール、レチニールエステルにはトレチノインの1%程度の生理活性しかありません。

皺に効くとしたら、単に保湿剤として効いていると解釈した方が良いでしょう。

それでは次回木曜日に、トレチノインの効能についてお話させて頂きます。

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※記事の内容・金額については掲載当時のものになります。施術の詳細については各院までお問合せください。

著者紹介

札幌院院長札幌院

武田 昇Noboru Takeda M.D.

札幌院院長 武田 昇 大塚美容外科 札幌院 ドクター武田ブログ
略歴
1990年 札幌医科大学 卒業
1990年 札幌医科大学附属病院皮膚科形成外科 入局
1993年 札幌形成外科病院 入局
1996年 旭川赤十字病院 入局
1998年 大塚美容形成外科 入局

美容形成外科歴 32年

所属学会・団体
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
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