繰り返すニキビは根本原因を明確にする治療から改善

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一度できるとなかなか治らないニキビ。自己判断で薬を塗るなど誤った治療を行うと、治るどころか悪化してしまうことが多くあります。

思春期ニキビは皮脂の過剰分泌が原因ですが、大人ニキビはその他にも様々な要因が絡み発生しています。跡を残さずキレイな肌にするためには早めの治療が必要です。
そこでニキビのメカニズムと、各原因に対する治療法を紹介します。


白ニキビや赤ニキビ、ニキビ跡の原因

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ニキビは「白ニキビ」と「赤ニキビ」に分類できます。

白ニキビが進行すると毛穴内部で炎症を起こし、赤ニキビとなります。
赤ニキビが重症化し、皮膚細胞が破壊されたものがニキビ跡です。
それではこれらがどのようにできてしまうのか見てみましょう。

白ニキビ

白ニキビは、色味のないニキビを指します。これは皮脂や汚れが毛穴に詰まっている状態です。要因は大きく分けて2つあります。

1つ目はターンオーバーの乱れです。
化粧をしたまま寝てしまったり、メイクを丁寧に落とせていないと、古い角質がはがれ落ちずに毛穴周辺に汚れとして残り毛穴をふさいでしまいます。そして、毛穴から分泌される皮脂と汚れが混ざって白ニキビになるのです。

2つ目は皮脂の過剰分泌です。これは食生活やホルモンの乱れにより引き起こされます。また、皮膚が乾燥していると肌が保湿しようと皮脂を多く分泌してしまいます。

赤ニキビ

赤ニキビは、白ニキビがさらに進行したものです。毛穴に詰まった皮脂によりアクネ菌が繁殖し、毛穴周辺の肌が刺激されて炎症を起こします。炎症を伴うため周辺の皮膚組織を破壊し、それが赤ニキビとなってしまいます。

ニキビ跡

炎症が続くと、周囲の皮膚組織の表面だけでなく真皮層から皮下脂肪層にまで広がります。
その結果、コラーゲン組織の異常繁殖や変性につながり肌表面に跡を残します。
これがニキビ跡です。
ニキビ跡は炎症の深さや広がりによって種類があるので、医師の診察のもと治していきま
しょう。


ニキビ・ニキビ跡の治療法は6種類

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ニキビの治療法には、「内服薬」「ケミカルピーリング」「トレチノイン治療」「フラクショナルレーザー」「Vビームレーザー」「CO2 レーザー」の6種類があります。
それぞれどのような治療法なのか解説しましょう。


レーザーを使わない治療

■■内服薬(重症のニキビに)■■

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内服薬
は主に重症のニキビや、次から次にニキビが発生して悩む方の治療に使います。
ニキビの原因となる皮脂腺の活動を強く抑制して炎症を抑えるのに加え、
2〜8ヶ月程度飲み続ければ高い確率で再発を防げます。

皮脂分泌は男性ホルモン(アンドロゲン)により増加します。
そこで、内服薬は、抗アンドロゲン剤と皮脂の分泌を抑える、イソトレチノインなどが
使われます。
他にも原因に合わせて数種類の薬を併用し治療を行います。どの薬も医師の処方箋を
必要とするため、市販の治療薬と比べ大きな改善が見られます。

リスク
催奇形性、うつ症状がある方の場合に症状の悪化
副作用
1.皮膚(特に口周り)の乾燥
2.中性脂肪の上昇
3.結膜炎、眼瞼炎、霰粒腫、麦粒腫
リスクに対する予防
催奇形性があるので治療期間中は避妊する必要があります。うつ症状に対して神経内科から内服治療を受けている方は薬の相互作用があることを説明しています。症状が強い場合にはロアキュタンの処方が出来ないこともあります。
副作用に対する予防
治療期間中は顔面の皮膚が乾燥するので保湿剤を同時に使用していただきます。当院では肌にやさしい保湿剤をご用意しています。

■■ケミカルピーリング(赤ニキビ・ニキビ跡に)■■

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ケミカルピーリング
は、AHAなどで古い角質をはがして肌のターンオーバーを促すものです。施術中は若干ピリっとする程度で痛みはありません。

角質を取り除くと、肌本来の機能が再生し、栄養もより深く浸透します。肌のターンオーバーが促されるため、色素沈着したニキビ跡にも有効です。

クリニックのピーリング治療ではピーリング液や濃度を一人一人の肌に合わせ細かく調整します。1回15〜20分の施術で3ヶ月から半年程度効果が持続します。定期的に行うことで、より大きな改善効果を得られます。

■■トレチノイン治療(赤ニキビ・ニキビ跡に)■■

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トレチノインピーリング効果ターンオーバー促進皮脂分泌を抑える3つの効能があり、
赤ニキビやニキビ跡に効果を発揮します。毎日ニキビが気になる部位に塗るだけなので、自
宅でケアしたい方に最適です。

トレチノインは濃度が濃いと刺激が強すぎるため、ケミカルピーリングと同様に一人一人の
症状に基づき処方されます。
個人差はありますがおよそ2〜4週間で効果が出ます。

リスク
薬疹、催奇形性
副作用
1.皮膚の発赤
2.皮膚の乾燥
リスクに対する予防
治療開始から1週から2週間後に再診して頂き薬疹が出ているか診察します。また、催奇形性があるので治療期間中は避妊する必要があります。
副作用に対する予防
治療期間中は顔面の皮膚が乾燥するので保湿剤を同時に使用していただきます。当院では肌にやさしい保湿剤をご用意しています。皮膚の発赤が強い場合には濃度の低い軟こうへ変更します。


レーザーによる治療

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■■フラクショナルレーザー(ニキビ跡に)■■

フラクショナルレーザーは、ニキビ跡が軽〜中度の方におすすめです。
レーザーを当てることで皮膚内部が刺激され、コラーゲン生成が促進します。
レーザーを面でなく点状に当てることで色素沈着のリスクを減らし、低出力で効果的に治療を
行うことができます。
ただし1回の治療で劇的な改善は難しく、数回の治療で大きな効果を得られます。

■■Vビームレーザー(赤ニキビ・ニキビ跡に)■■

Vビームレーザー血管内の赤色(ヘモグロビン)に反応します。
そのため赤いニキビや赤く残ってしまったニキビ跡に有効です。
周囲の健康な皮膚にダメージを与えることはほとんどなく治療できます。

施術時間は5〜15分ほど。1回の治療でも大きな効果が実感できますが、ニキビ跡では3回程度照射することで満足いく結果を得られます。副作用としてレーザー照射による内出血や腫れが見られます。これらは一時的なもので時間が経てば元に戻ります。

■■CO2レーザー(白ニキビに)■■

CO2レーザーは水に吸収され、皮脂や炎症を起こした組織を蒸発させることにより、
ニキビを治療します。
回の照射時間は数秒と非常に短い
ため、患部以外に熱が伝わらず他の組織を傷めません。

ニキビ治療は人ぞれぞれ。早めに専門医に
相談を

ニキビは種類や症状の程度により治療法が異なります。市販薬では治らないニキビも、高度な治療で治すことができるのが美容医療の魅力。一人で悩まず、お医者さんの力を借りながらニキビのない美肌を目指しましょう。

美容医療でニキビを治したら、再発を防ぐために低刺激の基礎化粧品で十分に保湿することも大切ですね。日々のケアで、肌質の改善も併せて行いましょう。

▼ニキビ治療について―大塚美容形成外科
https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/skin/acne/

記事監修医師紹介

大塚院院長大塚院金沢院京都院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士 大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ
略歴
平成12年 帝京大学医学部 卒業
平成12年 帝京大学医学部形成外科 入局
平成17年 杏林大学病院 形成外科 入局
平成18年 大塚美容形成外科 入局
平成18年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容形成外科歴 19年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士