金属を使わず体に優しい歯科矯正、クラウン

口もと・唇

pixta_18550061_Mワイヤーが目立つため、口元に自信が持てなくなる方もいる金属ワイヤーでの歯科矯正。そこで近年注目を浴びているのが「クラウン」です。これは、歯並びだけでなく歯の形や色まで変えられる優れもの。自然に理想の歯を手に入れられるクラウンとは何なのでしょうか?

クラウンは、セラミック製の歯を被せる治療法

セラミック製の被せ物を装着することで同時に歯並び歯の色・形を改善することができる治療法です。従来のワイヤーによる歯列矯正と比べ、矯正中に矯正装置をつけないため治療中の審美性の高さが特徴です。また、クラウンは周りの歯に合わせて色や形を調整できるので、より自然に見せることができます。

また、ワイヤーによる矯正だと歯の位置が元に戻ってしまうことがありますが、クラウンではきれいな歯並びを保つことができます。

クラウンはメタルフリー。形や色が自由自在で自然

shade determination tooth with help of a shade guide, close up

クラウンが注目を浴びている理由は金属を一切使用しないメタルフリー。メタルフリーであるクラウンは金属アレルギーを心配する必要がありません。

体質や年齢にもよりますが、金属アレルギーが最も多い年代・性別は40代の女性と言われています。アクセサリーの装用や金属を含有する化粧品を長期的に使用したことが原因とする説が有力です。つまり長い間、金属が体に触れている状態というのはあまりいい状況とは言えないのです。

3種類のクラウン

クラウンには3つの種類があります。種類により価格や使用している素材、耐久性などが変わります。(価格は大塚美容形成外科・歯科の場合)

オールセラミッククラウン

ジルコニア
耐久性:★★★★☆
審美性:★★★★★

内側から外側まで全てセラミックで出来たクラウンで、内側の素材に人工ダイアモンド素材のジルコニアを使用したものです。
冠の内側に金属を使わないので、メタルボンドより透明感があり、金属アレルギーが心配な方に最適です。年数が経過しても、歯ぐきとの境目が黒くなったりしません。

適応
軽度の歯列不正
術式・手技
1回目:歯を削り、歯の型を取る。歯色を合わせる為、写真撮影。2回目:専任技工士により製作された、クラウンをセットする。治療本数により、回数が増える場合があります。
効果
審美性の回復、機能性の回復。歯列不正を治すことで、ブラッシングがし易くなり、口の中を清潔に保つことができます。
副作用
歯牙削合、神経を取る(場合により)。
料金(税抜き価格)
LAVAマイスター(LAVAジルコニア)…高品質セラミック/1本 ¥150,000
イーマックスクラウン(e.max(イーマックス))…イーマックスプレミアム/1本 ¥120,000
フルジルコニアクラウン…冠すべてがジルコニア/1本 ¥100,000
ワックスアップ シミュレーション(治療前の事前の仕上がり確認)…1回 ¥5,000~
ドクターのコメント
クラウン(金属からメタルフリーへ、噛合せの回復も同時に行います。)
金属からメタルフリーのクラウンへ、全体を同時に施術することで、部分的治療で変わってしまった噛合せも、同時に修復します。

イーマックスクラウン

イーマックスクラウン
耐久性:★★★☆☆
審美性:★★★★★

セラミックシステム「e.max(イーマックス)」による丈夫でキレイなセラミック素材を使用したクラウンです。
e.max(イーマックス)によるクラウンは前歯・奥歯ともに使用できます。透明感を求めながらも強度が得られるので、おすすめの治療法です。

フルジルコニアクラウン

フルジルコニア
耐久性:★★★★☆
審美性:★★★☆☆

冠全体がジルコニアで出来たクラウンです。セラミックでありながら金属とほぼ同等の曲げ強度があるため冠を薄く作れるという特徴があります。そのため現在奥歯に金や銀の金属クラウンが入っている方でも歯の土台を削ることなくそのまま交換できるという特徴があります(虫歯になっていない事などが条件です)。

高い審美性と効果を期待できるクラウン

歯列を矯正するだけでなく色や形まで整えることができるクラウンは、歯並びだけでなく、歯の色に悩む方や金属アレルギーの方におすすめです。通常の歯列矯正と同様、保険適用外の治療ではありますが、従来のワイヤーによる歯列矯正では得られない高い審美性が手に入るので一度検討してみてはいかがでしょうか。

▼クラウン―大塚美容形成外科
http://dental.otsuka-biyo.co.jp/aesthetic/

監修医情報
大塚美容形成外科・歯科 総院長 石井秀典

大塚美容形成外科・歯科 総院長
石井秀典(いしいひでのり)

経歴
2000年 帝京大学医学部 卒業/2000年
帝京大学医学部形成外科 入局
2005年 杏林大学病院 形成外科 入局
2006年 大塚美容形成外科 入局
2006年 医学博士号 学位取得
2022年 大塚美容形成外科 総院長就任
帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
資格・取得専門医
医学博士
日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会専門医(JSAPS認定)
アラガン社ファカルティ(ボトックス・ヒアルロン酸注入指導医)
所属学会・団体
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会会員
国際形成外科学会会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
口もと・唇美容整形全般
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