鼻にプロテーゼを入れたいけどリスクや副作用ってあるの?

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突然ですがフランスの哲学者・パスカルをご存じですか?彼は随想『パンセ』の中で「クレオパトラの鼻があと少し低かったら世界の歴史は変わっていたかもしれない」と述べています。この名言からも「鼻」は顔の印象を左右する重要なパーツであることがわかります。

では、顔の印象を大きく変える鼻の施術として有名な、プロテーゼ挿入による隆鼻術はどのようなものなのでしょうか?詳しく解説します。

プロテーゼとは何ですか?

プロテーゼとは人工軟骨とも呼ばれる「医療用シリコン(シリコンプロテーゼ)」のことです。

これまでも形成外科、歯科などの幅白い医療分野で、人工血管や体内の臓器の代替としても活用されてきた、人体に害の少ない安全な素材です。
その他の隆鼻材料として、耳介軟骨や鼻中隔軟骨、肋骨、腸骨等の自家骨等を用いることもあります。しかし炎症やアレルギー反応などの異物反応が起きにくい安全面、柔軟性と弾力性にも優れているという利点の多いプロテーゼを使うことが一般的です。
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鼻プロテーゼ挿入術
¥300,000
リスク
感染症、皮下出血、希望の高さと違う、鼻変形、石灰化
副作用
1.術後の腫れ
大きな腫れは1週間程度、小さな腫れは1か月程度あります。腫れる部位は主に目の周りです。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。
術後の感染症に対する予防
予防的投与として抗生剤を処方し、術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。術後の腫れは主に目周りにおきます。腫れを軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。
希望の高さと違う場合
当院では術前に十分なカウンセリングを、手術を担当する医師が行うため希望に近づけられるよう配慮はしておりますが、それでも万が一、希望と違う場合にはプロテーゼの入れ替えを行います。
鼻変形に対する予防
変形とは挿入したプロテーゼが曲がってしまい鼻が曲がってみえる症状です。プロテーゼが曲がってしまう原因は、ご本人の骨の形とプロテーゼの形が合っていないことと、プロテーゼが骨膜で固定されていない状態などです。当院では患者さまごとにプロテーゼを削り骨の形に合うようにしています。プロテーゼを挿入する際には骨膜の下を剥離して骨膜下にプロテーゼを挿入しています。また、術後はプロテーゼがずれないようにしっかりと圧迫しています。
石灰化に対する予防
プロテーゼを挿入してから20年ほど経過するとプロテーゼの周りに石灰化を生じる可能性があります。もしも、石灰化が生じた場合には外科的に切除することができます。

プロテーゼの種類

I型プロテーゼ

鼻筋のみを高くする場合に用いられるプロテーゼです。

目と目の間に高さを出すことで立体感が生まれ、目力がアップしメリハリのある顔に近づきます。鼻尖修正などの鼻先の手術と組み合わせることで、さらなる美しい鼻を手に入れることが可能です。

L型プロテーゼ

一人一人の骨格や理想の顔の印象に近づけるよう、個々にあったプロテーゼを作り鼻の形全体をデザインしていきます。L型プロテーゼのみで鼻筋から鼻尖まで変えることができるため、鼻全体の形を変えたい方に適しています。

他にも軽度の鈎鼻(かぎばな)矯正、鼻柱を少し前に出す場合などにも使用します。

プロテーゼのメリットを教えてください

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①一人ひとりに合った鼻のデザインができる

患者様の骨格や顔立ちを見ながらその方にとって最適なプロテーゼを作成することができるので、高さを出しつつ、違和感のない自然なシルエットがつくることができます。

②半永久的な効果を得られる

人間の軟骨に近い性質の安全性・耐衝撃性・柔軟性に優れた安全な医療材料を用いるため、半永久的ににその形をキープすることが可能な点もメリットです。

③顔に傷が残らない

プロテーゼの挿入は鼻孔の中から行われます。そのため、皮膚表面に傷が残ることはありません。

プロテーゼ挿入にはどんなリスクや副作用があるのですか?

 

Sick Woman Caught Coldまず、プロテーゼに限らず、外科手術の際には感染や炎症のリスクが伴います。

万が一感染症が認められた場合、抗生物質点滴、洗浄処置、場合によってはプロテーゼの除去など適切な処置が必要です。

プロテーゼは極めて安全なものですが、人体にとっては異物です。そのため、種類や個人によってはうまく体に馴染まず腫瘤ができたり、皮膚が炎症を起こして潰瘍化することがあります。

再手術は通常6ヵ月程度期間をあけて、状態が改善した後に行います。

L型のプロテーゼの場合は、特に鼻先の皮膚に負担がかかりやすく、最悪の場合皮膚を突き破って露出することがあります。鼻先の皮膚が赤くなってきたら要注意ですので早めに医療機関を受診しましょう。

施術前・施術後に気をつけるべきことは何ですか?

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より満足な仕上がりにするためには、医師の技術だけでなく、患者様自身の心がけも重要です。

施術前はカウンセリングをしっかりと受けましょう。不安や疑問点を解決することで、満足のいく施術を行える可能性が高まります。また、安全性の高い施術であっても施術当日に体調不良が認められると、施術ができない場合もありますので、体調管理は重要です。適切な睡眠やバランスのとれた食事、運動を行って体調を調えておきましょう。

術後は、プロテーゼが安定するまで通常1ヶ月程度かかります。プロテーゼが安定するまでは、なるべく鼻に負担をかけないよう鼻はやさしくかむなど、日頃の生活に気を配ることが大切です。

プロテーゼ挿入による隆鼻術を知って、安心して美しい鼻を手にいれましょう

隆鼻術と一言にいっても、顔が同じ人がいないように、理想の鼻の形も隆鼻術を受ける理由も十人十色です。

鼻の高さや形がほんの数ミリ変わるだけでその人の印象は大きく変化します。たった数ミリの変化で悩みから解放され、いきいきと生活できるのであれば隆鼻術を検討してもよいかもしれません。

ちなみに冒頭で触れたパスカルの名言ですが、この言葉は彼女の美貌についての言葉というよりは、ほんの些細なことで大きく変わってしまう人間社会への虚無感が込められているそうです。

鼻に悩む方は、一度カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

▼プロテーゼ隆鼻術―大塚美容形成外科
https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/nose/prothese/

記事監修医師紹介

大塚院院長大塚院金沢院京都院

石井 秀典医学博士Hidenori Ishii M.D. , Ph.D.

大塚院院長 石井 秀典医学博士 大塚美容外科 石井 秀典医学博士ブログ
略歴
平成12年 帝京大学医学部 卒業
平成12年 帝京大学医学部形成外科 入局
平成17年 杏林大学病院 形成外科 入局
平成18年 大塚美容形成外科 入局
平成18年 医学博士号 学位取得

帝京大学医学部 形成外科 非常勤講師
美容形成外科歴 19年

所属学会・団体
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
国際形成外科学会会員
日本形成外科学会会員
取得専門医
日本美容外科学会専門医(日本美容外科学会(JSAPS)認定)
日本形成外科学会専門医
医学博士