紫外線は弱まりますが、北国の気候は肌に対し容赦してくれません。
乾燥という大敵がやってくる季節なのです。
相対湿度と絶対湿度、この言葉を聞かれた事があると思います。
その関係を比較的わかりやすく示した図をwikipediaから引用させて頂きました。
空気は温度によって含有することが可能な水分の量が決まっており、温度が上がるとその質量は増加していきます。
つまり夏場の暑い頃は、空気はたくさんの水分を保持できる状態で冬はその逆です。
その含有可能な質量の何パーセントを空気が水分として含んでいるのかを指し示したのが相対湿度。
わかりやすく具体例でお話しすると、夏場に空気が10の水分を保有可能で相対湿度が50%とすると絶対湿度は5。冬場には1の水分が保有可能で相対湿度が同じく50%とすると絶対湿度は0・5!
気象庁などからよく報告される相対湿度ですが、同じ50%でも実際の水分量は10倍も冬場は少ない状態である事が分かります。
余談になりますが、インフルエンザの流行と絶対湿度の関係で論文発表がされていて、絶対湿度が少なくなる冬場にインフルエンザの流行が起きることが確認されています。インフルエンザウイルスは乾燥を好むと言うわけです。
相対湿度だけでは本当の空気の状態を把握できない。
冬になると空気が乾燥していると感じるのは、絶対湿度、実際の空気中の水分が不足しているのだ、という事を頭に入れて下さい。
次回は、水分不足を補う冬場の肌の手入れなどと、紫外線の低下に伴う身体症状、雪が積もった後は逆に必要になる紫外線対策など北国ならではのお肌対策についてお話ししてみたいと思います。

