最近、新聞の健康相談コーナーでも紹介され、一定程度認知を受けている病気の名前に、眼瞼下垂と言う病名があります。
目は、上眼瞼挙筋と言う筋肉が動くことにより上に上がる、瞼が開くわけですが、その筋肉が生まれつき弱いか、あるいは筋肉が付着している部分が外れるのが原因で目が開きにくくなることがあり、その状態を眼瞼下垂と呼びます。
先天性、後天性の下垂。
それに加齢による通常の皮膚にたるみが加わり、眼瞼下垂には実に4種類の区分けが必要になるのがわかります。
1 先天性下垂のみ
2 後天性下垂のみ
3 先天性下垂プラス皮膚のたるみあり
4 後天性の下垂プラス皮膚のたるみあり
それに加えて、下垂では無い眼瞼下垂? すなわち、挙筋が正常で皮膚のたるみだけで視界が遮られている場合があり、
広義で5種類の眼瞼下垂が存在していることになります。
眼瞼下垂には保険適応があり、主として形成外科医と眼科医がその診療を担っています。
ただ、日々の美容外科の診療の中で、保険診療で行われた手術で、逆に大きな痛手を負ってしまった患者様に多く出会います。
勿論、眼瞼下垂の手術を保険の範囲でしっかりされている先生もいらっしゃりますが、余りにも少ないのが残念ながら現状です。
次回、その問題点について、お話ししてみたいと思います。
写真は札幌市の花、ライラックと豊平川河川敷。
これから札幌はベストシーズンを迎えます。


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