一番素晴らしい鼻とは一体どういうものか?
もちろん高い鼻の愛好家も沢山いらっしゃいますが、大多数の患者様が望まれるのは、突き詰めて表現すると、「人に気が付かれない鼻」。
高くも低くもない、細すぎない太過ぎない、長過ぎない短過ぎない、そんな鼻を皆様、望まれます。
日本人、特に女性には低い短い鼻が圧倒的に多いので、自然と盛る手術。
すなわちL字型シリコンプロテーゼによる隆鼻術が大多数を占める事になります。
インターネットによる美容外科関連の情報が溢れる中、L字型シリコンプロテーゼが鼻先から露出する危険についてお尋ねを頂くことがあります。
正しいお答えは、程度問題である、という事だと考えます。
ここ10年間で大塚美容形成外科札幌院でシリコンの露出症例は一例のみ。
右の鼻腔に、わずかにシリコンの露出がありました。
その患者様には、無料でシリコンを抜去。三ヶ月後に材料費だけいただいてシリコンを再挿入。
もう8年ほど経過していますが、現在まで問題無く経過しています。
もちろん、鼻先にシリコンを挿入しない,I型のシリコンも当院では用いていますが、臨床面で、どうしてもL型の方が適している患者様も沢山いらっしゃいます。
シリコンに過度な拒否反応を示すのではなく、適切に治療すれば、これほど扱いやすく優れた素材は存在しないということを、少しお話しさせていただきました。
で、本題。
鼻の存在を消す?
5年程前に他院にてL字型シリコンプロテーゼを挿入した患者様。
主訴は、鼻が大きい、と言うこと。
男性に対する鼻の美容手術で犯しやすい過ち、元々小さくない鼻に、もっと量を足してしまっている。
手術は、L型シリコンプロテーゼ抜去、低く細いI型シリコンプロテーゼ挿入、鼻先軟骨修正、耳介軟骨移植、鼻翼縮小。
とにかく量を少なく、鼻を目立たなくさせていく作業をしていきます。
鼻腔は小さく、鼻先は細く、でも高く。
手術後5日目の経過ではありますが、強く主張していた鼻の存在が、かなり緩和できたのではと感じますが、如何でしょうか。
本当は3ヶ月経過した写真を提示したくて、患者様のご来院をお待ちしてたのですが、残念ながら、まだいらっしゃいません。
モニターの患者様では、たまにそういう事もあります。
軟骨移植に用いる軟骨の採取を、当院では耳のトラガスと言われる部位より行い、軟骨を中抜きにすることにより耳の形を変えない方法を採用しています。傷は、耳腔の内側に入るため見えません。
細かな配慮の連続が、大きな結果の差になると信じて、今日も診療にあたっています。
【プロテーゼ隆鼻術によるリスク】
感染症、皮下出血、希望の高さと違う、鼻変形、石灰化
【プロテーゼ隆鼻術による副作用】
1.術後の腫れ
大きな腫れは1週間程度、小さな腫れは1か月程度あります。腫れる部位は主に目の周りです。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。
【術後の感染症に対する予防】
予防的投与として抗生剤を処方し、術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。術後の腫れは主に目周りにおきます。腫れを軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。
【希望の高さと違う場合】
当院では術前に十分なカウンセリングを、手術を担当する医師が行うため希望に近づけられるよう配慮はしておりますが、それでも万が一、希望と違う場合にはプロテーゼの入れ替えを行います。
【鼻変形に対する予防】
変形とは挿入したプロテーゼが曲がってしまい鼻が曲がってみえる症状です。プロテーゼが曲がってしまう原因は、ご本人の骨の形とプロテーゼの形が合っていないことと、プロテーゼが骨膜で固定されていない状態などです。当院では患者さまごとにプロテーゼを削り骨の形に合うようにしています。プロテーゼを挿入する際には骨膜の下を剥離して骨膜下にプロテーゼを挿入しています。また、術後はプロテーゼがずれないようにしっかりと圧迫しています。
【石灰化に対する予防】
プロテーゼを挿入してから20年ほど経過するとプロテーゼの周りに石灰化を生じる可能性があります。もしも、石灰化が生じた場合には外科的に切除することができます。
【料金(税別)】
片目…¥300,000
▼プロテーゼ隆鼻術 https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/nose/prothese/
【耳介軟骨移植術によるリスク】
感染症、皮下出血、移植した軟骨の形が見える
【耳介軟骨移植術による副作用】
1.術後の腫れ
大きな腫れは1週間程度、小さな腫れは1か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。
【リスクと副作用に対する予防】
術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。
【移植した軟骨の形が見える場合】
移植した部分の皮膚が経年変化で薄くなると軟骨の形が見える可能性があります。外見的に目立つような場合には軟骨を切除することもできます。
【料金(税別)】
鼻尖部耳介軟骨移植術…¥400,000
鼻橋部耳介軟骨移植術…¥400,000
【鼻翼縮小術によるリスク】
感染症、皮下出血、傷跡、手術の効果が少ない、鼻変形
【鼻翼縮小術による副作用】
1.術後の腫れ
大きな腫れは1週間程度、小さな腫れは1か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。
【リスクと副作用に対する予防】
術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方します。術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。
【傷跡に対する予防】
鼻翼部の傷は頭側(上方)に伸ばすと目立ってしまう可能性があります。切開する長さを考えてデザインを決めます。また、鼻翼の形は個人差が大きくあるため、その人にあった切開デザインや手術方法を選択しています。場合によっては鼻翼縮小術をお勧めしないこともあります。
【手術の効果が少ない場合】
鼻翼縮小術は術後に少し戻ることもあります。再手術により追加切除することもできますが、不自然になってしまう可能性もあるのでお勧めしない場合もあります。
【鼻変形に対する予防】
形は個人差が大きくあります。鼻翼縮小術に不向きな鼻もあるので無理に手術を行うと不自然な鼻になってしまう場合もあります。術前に鼻翼縮小術が適切かどうかを判断することが重要です。
【料金(税別)】
¥300,000

