院長Dr.石井の美容ブログ
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夏の汗とニキビの関係

本格的に汗をかく季節がやってきました。【汗はニキビの大敵】と聞いたことがありますし、実際患者様よりご質問いただきましたので改めてお話したいと思います。

暑いときの発汗は、体温調節の役割を果たしています。
人のカラダには、エクリン腺とアポクリン腺の二種類の汗腺があります。気温などで体温が高まるとエクリン腺から汗をだし蒸発するときの気化熱で体温を下げていきます。
エクリン腺から体温調節のために排出されている汗は99%が水分のため臭いもなくサラッとしています。夏の汗がベタベタとして不快なのは、汗の水分に皮脂が浮き上がってしまうからです。汗は蒸発しますが、浮いた皮脂はそのまま皮膚表面に残るためベタベタしていると感じます。

ニキビができる原因の一つは、古くなった角質が皮脂と交じり合って毛穴を詰まらせてしまう【角栓】です。

角栓ができる主な原因としては、
1. 肌質
もともとオイリー肌の方のみならず、乾燥肌の人も乾燥を補うため皮脂が多く分泌されえるため、角栓ができやすくなります。夏も冷房などで乾燥した環境にいることが多くなり、皮脂の分泌は増えてしまいます。

2. ホルモンの影響
思春期になると男性ホルモンの影響で皮脂分泌が増えます。男性ホルモンは、皮脂分泌を活発にする力があり、10代のニキビの原因はホルモンの影響が多くみられます。
また女性のみですが、黄体ホルモン(女性ホルモンの一種)が増える時期(高温期)は皮脂の分泌が増え、角栓ができやすくなります。

3. 紫外線、化粧品などの刺激による影響
強い紫外線を浴びると表皮を守ろうと皮脂が多く分泌されます。また、化粧品の成分などメイク落としで落としきれなかった汚れが混ざり合って角栓ができてしまいます。

などが挙げられます。

アクネ菌という言葉を聞いたことがあると思います。アクネ菌は、常在菌といいすべての人の皮膚に住んでいる細菌です。アクネ菌の特性として脂肪分が多く空気が入らないように出入り口がふさがれている場所を好む傾向にあります。つまり、角栓でふさがれた毛穴はアクネ菌の格好の住み家となり炎症を起こし赤いニキビとなります。

ニキビの治療は、下記の方法が挙げられます。
1.肌に負担をかけないように丁寧に洗顔する
2.紫外線によるダメージから守るためのUVケアをする
3.内服薬で皮脂の分泌をコントロールする

ニキビは、洗顔や日ごろのUVケアなどで未然に防ぐことが前提です。しかし、それでもできてしまったひどいニキビの対策として、当院ではロアキュタンという内服薬をおすすめしています。

ロアキュタンは、別名イソトレチノインとも呼ばれており、ビタミンA誘導体(トレチノイン酸)を含むニキビ治療薬です。皮脂腺のサイズを小さくする作用があり、皮脂の分泌を抑えます。軽度のニキビから赤く炎症を起こした重度のニキビ改善まで、効果を発揮する薬です。
日本ではあまり聞いたことがない薬ですが、欧米ではニキビ治療薬として20年以上の実績がある薬品です。早い人で1か月程度、長い方でも5か月程度でニキビが劇的に改善します。
副作用として口や目が乾燥するなどの副作用が認められています。また、妊婦や授乳中の方には処方できません。重度のニキビのお悩みを解決する強い薬ですので、必ず医師の指導のもと正しく服用してください。

10代のモニターさんの服用前後の比較です。皮膚科での治療経験はありましたが改善しないということでご来院されました。

赤いニキビの状態(炎症期)を放っておくとデコボコのニキビ跡になってしまう可能性が高くなります。ロアキュタンを2か月服用していただきました。炎症期だったニキビが大幅に改善したのがわかります。

ニキビの治療方法はこのほかにもありますので、カウンセリングでニキビの状態を診察させていただき、患者様にあった治療方法をご提案させていただくようにしています。

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