Recently updated on 5月 17th, 2019 at 01:45 am
二重埋没法を調べると、実に色々な方法があり、
クリニックによって腫れにくい方法や取れにくい方法を工夫しています。
しかし、基本的な埋没法は2点瞼板固定法です。
2点瞼板固定法とは、
2本の糸を黒目の内側と外側あたりのまぶたに固定する方法です。
まぶたの裏側には瞼板という軟骨があります。
まつげを引っ張って裏返すと
半円の薄赤い板のようなものがあります。これが瞼板です。
まぶたの裏側から糸を通して
皮膚側に貫通させると瞼板と皮膚が固定されるので二重が出来上がります。
【埋没法によるリスク】
一方、埋没法のリスクとして以下が挙げられます。
・糸が切れる
・糸に感染がおきる
・糸の周りが膨れる
・眼球に傷がつく
瞼板と皮膚の固定が強ければ二重の線も取れにくくなるので
単純に「2点よりも3点、3点 よりも4点の固定の方が取れにくい」
ということになります。
しかし、糸の数が多ければ多いほど、上記のようなリスクも増えます。
【理想的な埋没法とは?】
私が考える理想的な埋没法とは、
糸の本数が少なくて、取れにくいことです。
・取れにくい3点連結固定法
糸同士が連結することにより、同じ本数の固定よりも取れにくくなります。
当院では、オリジナルの3点連結固定法を10年ほど続けており、
論文も書いております。
ただ、3点連結固定法でも取れてしまうこともあります。
しかし、過去10年間の統計を比較すると
二重が取れてしまう率は2点法の半分くらいまで下がります。
・2年前に開始した4点連結固定法
そこで、さらに取れにくくするために
4点連結固定法を2年前くらいから始めました。
まだ、期間が短いので取れたということで来院された方はいませんが、
3点連結固定法よりも取れにくくなると考えています。
【4点連結固定法のメリット】
1)細かい調整が可能
4点連結固定法のメリットは4本の糸を連結させるので
二重の細かいラインどりが可能となります。
例えば、
「目頭側を広くしたい」
「目尻側を狭くして、瞼の形に対して平行な二重を作る」
など、微調節することも可能です。
2)バランスよく固定ができる
埋没法は糸を通した後に糸を結んで固定します。
4点連結固定法は4本の糸を使用するため、
目頭側で2回、目尻側でも2回結ぶことができ、
固定のバランスが良いと考えています。
【症例】
「できるだけ自然な平行型二重」をご希望の10代のモニターさんです。
まぶたの皮膚は厚く、蒙古ヒダの強さは平均的でした。
フォーエバーブリリアントプレミアム埋没法(4点連結留め)により
末広型と平行型の中間くらいの二重ラインにしました。
印象が大分変ったと思います。
(術前)
(術後1か月)
二重の消失、縫合糸膿瘍等の感染症、埋没した糸の透見(皮膚から透けて見える)、目の異物感、左右差等
【4点連結留め埋没法の副作用】
.術後の腫脹
大きな腫れは4~5日程度、小さな腫れは2週間程度あります。
.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
.目の違和感
術後1週間程度は目が引っ張られる感じがあります。
.ドライアイ
術後は目の開きが大きくなるため眼球の乾燥感が出現する可能性があります。
.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。
【リスクと副作用に対する対処法】
・術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤を処方し、術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。
・術後の腫脹を軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。
【フォーエバーブリリアント4点連結留め埋没法の料金(税別)】
4点連結留め:片目¥150,000/両目¥250,000(保証期間10年)

