Recently updated on 8月 29th, 2019 at 03:00 pm
今回は、咬筋ボトックスによる「小顔」施術についてまとめます。
小顔施術というとかつては「エラ削り」「頬骨削り」といった
骨切りや骨削りといった大きな手術が中心でしたが、
現在はより表面の手術を行うことが主流となっています。
人間は、表面から皮膚・脂肪・筋肉・骨という構造になっており、
頭部の場合は骨の中に脳があり、
顔面の場合は骨の中に口腔や食道、気道があります。
よって表面とは、皮膚や脂肪、筋肉が対象となります。
小顔と関係のする「咬筋」とは物を咬むための筋肉で、
頬骨弓から下顎骨に付き下顎を動かす際に働きます。
物を咬むための筋肉は他にも三つあるので機能的な問題はありません。
顎の形が四角型やホームベース型の方は咬筋が原因となっている場合も多く、
この筋肉を細くすることにより改善できます。
咬筋ボトックスとは筋肉を細くする=筋肉を使わない
(逆は、筋肉を太くする=筋トレ)ことを利用した治療法です。
正確にはボツリヌストキシンを注射で注入する方法です。
この施術におけるボトックス注入部位は、咬筋の筋肉内です。
当然ですが、脂肪層に注入しても効果はありません。
なお、咬筋筋膜の一部には笑筋がつながっている部分があります。
この筋肉は笑う時に口角を横方向に引き延ばす筋肉ですので、
間違ってこちらの筋肉が動かなくなると笑えなくなります。
少なくとも顔面の解剖をきちんと理解しているドクターが
施術するべきだと思います。
他の小顔施術には脂肪溶解注射があります。
これはmalar fat pad(頬部脂肪体)やjowl fatといった
頬部周囲の脂肪に注入することにより頬の脂肪のみを細くして
小顔にする施術です。
筋肉と脂肪でターゲットが違うため咬筋の治療と
脂肪溶解注射の両方をされると、より効果的です。
いままでの治療法はボリュームを減らす目的の施術でしたが、
他の方法として顎を出す施術も小顔目的で行うことがあります。
簡単な方法だとヒアルロン酸を注入することで顎を出すことができます。
小顔が目的なのにヒアルロン酸を注入したら返って大きくなってしまう、
と思わがちですが、実際には顎が出ると顔の輪郭はシャープになるため
「やせた?」と聞かれるほどの小顔効果があります。
輪郭をシャープにする方法だと糸で引き上げるスピィーディリフトや
3-Dリフト、シルエットリフトなども小顔効果があります。
他にも、目を大きくすることにより
対照的に小顔効果を作ることもできます。
頬骨の隆起部に関しては現在でも注射や糸だけで施術する方法はなく、
頬骨の骨削りや骨切りを行う方法しかありません。
しかし以前と比べるとメスを使わないで施術可能な方法が増えました。
リスクも少なく比較的簡単にできます。
様々な方法があるからこそ、逆にどの方法がご自身の顔に合うのか、
一人ひとりの顔の特徴を活かしてより効果的な方法を提案できるよう
心がけています。
タルミ、笑いにくくなる
【咬筋ボトックスによる副作用】
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
2.術後痛み
手術当日は注入による痛みが出現する可能性があります。
【リスクと副作用に対する予防】
咬筋は深い部位にある筋肉なので内出血をおこす可能性は少ないですが、細い針と丁寧な施術で内出血を予防しています。
【タルミに対して】
咬筋が細くなると小顔効果がありますが、皮膚の量は変わらないのでタルミとなる可能性はあります。20代では問題ありませんが、30代になるとタルミを生じることがあるので、カウンセリングの際にお伝えし、必要であれば糸リフトをお勧めする場合もあります。
【笑いにくくなるリスクについて】
ボツリヌストキシン注射を咬筋のみに注射していれば問題ありませんが、咬筋の一部には笑筋という笑う時に必要な筋肉が付いています。ボツリヌストキシン注射を誤って笑筋に注射すると笑いにくくなります。詳細な顔面解剖を理解した上で丁寧な施術を心がけています。
【料金(税別)】
¥46,000~
▼咬筋ボトックス https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/outline/smallface/era/

