Recently updated on 8月 27th, 2019 at 07:17 pm
先日は恒例の医局会を行いました。
医局会とは当院の美容外科ドクターが集まる勉強会で、
日々の診療のアップデートを行う目的で行っています。
まずは業者さんからの新製品などの紹介から始まりました。
ソロス社からはACellという創傷被覆剤について紹介していただきました。
創傷被覆剤とは形成外科や救命センターでは良く使われているものです。
皮膚欠損した傷の部分に貼ることで傷の治りを良くする目的で使われます。
今回紹介されたACellは成長因子が含まれているため
より傷を早く治すことができ、結果的に傷がきれいに治る可能性が
あるようです。
成長因子とは傷が治る際に化学的な信号を通して体の中で作られる物質です。
ACellには傷が治る時に作られる成長因子が複数含まれているため
傷を早く治すことができるという説明でした。
フェイスリフトや腹部形成術(お腹のタルミを取る手術)などの際には
使用できるかもしれません。
ハンズバイオメッド社からは
特殊な糸を使用したリフトアップについての説明でした。
この糸はすでに当院でも使用していますが、韓国の先生が新しい術式を
行っているとのことでその方法を紹介して頂きました。
他に新素材の人工軟骨や炭酸ガスを注入するシワ取り術、
成長因子が入っているフェイスパック(歌手の浜崎あゆみさんも使っているそうです)
などと最新の情報を勉強させてもらいました。
どちらも大変に勉強になり、今後の診療にも大いに
役立っていくと思いました。ありがとうございました。
当院の先生からは稲見先生(京都院、大阪院、大塚院)と
井田先生(横浜院、大宮院、大塚院)から症例発表をして頂きました。
稲見先生からは頚部の脂肪吸引による
頬のリフトアップ効果とオープンアプローチによる鼻形成術についての考察、
上口唇の短縮術(鼻下から唇の距離を縮める手術)について、
そして埋没法のフォーエバーブリリアント法についての工夫点に関する
発表でした。
井田先生からは特殊な糸によるリフトアップの症例発表と
下まぶたのタルミ取り術における考察について発表して頂きました。
中でも稲見先生が発表された頚部の脂肪吸引については、
適応をきちんと選択する必要はありますが、
そのリフトアップ効果はかなり高いことを再認識できました。
今後も各院で情報を共有しながら、
より安全で最新の術法を提供していきたいと思います。
よろしくお願い致します。

