Recently updated on 8月 27th, 2019 at 07:37 pm
10月11日,12日に、グランドプリンスホテル高輪で開催された
「日本美容外科学会」に参加してきました。
今回は「美形への探究―顔面骨格改善手術から抗加齢医療まで」がテーマ。
本会では、海外からの特別招待や大学など含めたセミナー等が諸々開催されました。
その中でも特に私が(独断ですが…)興味を持ったのは、
1日目の海外招待講演でお話をされたサンフランシスコの形成外科医、
Bryant A. Toth先生による「フェイスリフトと顔面への脂肪注入」
についての講演。
顔は誰でも加齢によって脂肪等が少なくなりタルミが起こります。
昔から顔のタルミにはフェイスリフトが一般的でしたが、本講演では、
脂肪細胞の萎縮に伴うボリューム減少対策として外科的な「脂肪注入」を
あわせて行うという内容でした。
さらに、Bryant先生のフェイスリフトは通常行うものと少し異なっており、
High SMAS Faceliftという、通常よりも高い位置でSMASを切開し、頬骨上に
向けて引き上げるという方法。これはかなり新しく、興味深い内容でした。
国内でも導入できるかは少し検討する余地はありますが
よりよい効果を出すため新しい方法を開拓していく姿勢にとても共感しました。
さらに2日目は、サプリメントを中心にした
抗加齢医療(アンチエイジング)に関連した講演が中心。
特に関心があったのは、ビタミンCの抗酸化力の重要性に関する講演です。
これは、遺伝子操作によってビタミンCを体内で作ることができなくなった
マウスによる実験結果でした。
不思議なもので、イヌやネコ、そしてマウスなど
多くの動物は体内でビタミンCを作れるものの、
ヒトについては体内で合成できないため、
どうしても食物やサプリメントで摂取する必要があるようです。
動物のほうが体内でビタミンを作れるなんて不思議ですよね。
なおビタミンCについては、また別のブログで詳しく書きたいと思います。

